プロジェクトを管理する

DOCUMENTコマンド

Document コマンドは、LabTalkコマンドで、Originプロジェクトに関するさまざまな操作を実行します。 documentコマンドのシンタックスは次のようになっています。

document -option value;

Note:

  • value は、いくつかのオプションに対しては利用できず、コマンドから除外されます。
  • 詳細はDoc (Object)を確認してください。

内部的に、Originはプロジェクトを修正した事を示すプロパティを更新します。現在のプロジェクトが修正されているときにプロジェクトを開こうとすると、通常、現在のプロジェクトを保存を促します。documentコマンドは、このプロパティを制御するオプションがあります。

新規プロジェクトを開始する

注意保存するかどうかを尋ねるプロンプトがオフ
document -s; 
// ''doc'' は ''document'' の短縮形、 ''n'' は ''new''の短縮形
doc -n;

プロジェクトを開く/保存する

doc -oコマンドを使って、プロジェクトを開く/保存saveコマンドでプロジェクトを保存します。

// Originプロジェクトファイルを開く
string fname$ = SYSTEM.PATH.PROGRAM$ + "Origin.opj";
doc -o %(fname$);   // ''document -open''の短縮形
// 変更を行う
%(Data1,1) = data(0,100);
%(Data1,2) = 100 * uniform(101);
// 新しい場所に新しい名前でプロジェクトを保存
fname$ = SYSTEM.PATH.APPDATA$ + "My Project.opj";
save %(fname$);

プロジェクトを追加する

前のスクリプトに続けて、別のプロジェクトを追加することができます。Originは、同時に1つのプロジェクトファイルのみをサポートするため、既存のプロジェクトと追加されたプロジェクトがひとつのプロジェクトになります。

// Originプロジェクトファイルを現在のファイルに追加
fname$ = SYSTEM.PATH.PROGRAM$ + "Origin.opj";
doc -a %(fname$); // Abbreviation of ''document -append''
// 現在のプロジェクトを保存 - これは ''My Project.opj''
save;
// 新しい名前で現在のプロジェクトを新しい場所に保存
save C:\Data Files\working.opj;

子ウィンドウを保存する/ロードする

Originで、グラフ、ワークブック、行列、Excelブックなどの子ウィンドウを1つのファイルに保存することができます。Appendは、別のプロジェクトにファイルを追加するのに使うことができます。ワークブック、行列、グラフに対しては、適切な拡張子が自動的に追加されますが、Excelウィンドウには.XLSを指定する必要があります。

// saveコマンドはアクティブウィンドウに対して行われる
save -i C:\Data\MyBook;

Append は、次のウィンドウの種類をロードするのに使うことができます。

// ワークブック(*.OGW), 行列(*.OGM), グラフ(*.OGG), Excel(*.XLS)
dlgfile group:=*.ogg; 
// fnameはdlgfile Xファンクションでセットされる文字列変数
doc -a %(fname$);

Excelに対して、ExcelファイルをExcelとして開くのではなく、インポートするように指定することができます。

doc -ai "C:\Data\Excel\Current Data.xls";

ノートウィンドウは、特殊なオプションスイッチを使った特別なケースです。

// Notes1という名前のノートウィンドウを保存
save -n Notes1 C:\Data\Notes\Today.TXT; 
// MyNotesという名前のノートウィンドウにテキストファイルを読み込む
open -n C:\Data\Notes\Today.txt MyNotes;

外部Excelブックを保存する

これはOrigin 8.1から導入された機能で、外部的にリンクしたExcelブックを現在のファイル名で保存します。

save -i;

ウィンドウのリフレッシュ

次のコマンドを使って、ウィンドウをリフレッシュすることができます。

doc -u;

プロジェクトエクスプローラのXファンクション

次のXファンクションは、DOSコマンドのように利用して、プロジェクトのサブフォルダを作成したり、削除したり、移動することができます。

名前 説明
pe_dir

アクティブフォルダの内容を表示します。

pe_cd

別のフォルダに変更します。

pe_move

フォルダまたはウィンドウを移動します。

pe_path

現在のパスをレポートします。

pe_rename

フォルダまたはウィンドウの名前を変更します。

pe_mkdir

フォルダを作成します。

pe_rmdir

フォルダを削除します。

この例では

doc -s;                      // Originの保存フラグを消去
doc -n;                      // 新しいプロジェクトを開始
pe_cd /;                     // トップレベルに移動
pe_mkdir "Test Subjects";    // フォルダを作成
pe_cd "Test Subjects";       // フォルダに移動
pe_mkdir "Trials";           // サブフォルダを作成
pe_mkdir "Results";          //  もう一つ作成
pe_cd /;                     // トップレベルに移動
pe_mkdir "Control Subjects"; // 別のフォルダを作成
pe_cd "Control Subjects";    // そのフォルダに移動
pe_mkdir "Trials";           // サブフォルダを作成
pe_mkdir "Results";          //  別のフォルダを作成
pe_cd /;                     // トップレベルに移動
pe_mkdir "Comparison";       // フォルダを作成

プロジェクトエクスプローラ内で下図のようにフォルダ構造を作成しています。 :
PE TREE.png

環境設定 :オプション :オープン/クローズで、サブフォルダ中にオープンするが有効の場合、Options :Folder1という名前のフォルダを追加します。