vartest2

内容

  1. 1 概要
  2. 2 追加の情報
  3. 3 コマンドラインでの使用法
  4. 4 変数
  5. 5 説明
  6. 6 サンプル
  7. 7 アルゴリズム
  8. 8 参考文献
  9. 9 関連のXファンクション

概要

F検定を実行します。

追加の情報

これはOriginProのみの機能です。

Origin Version: 8.0 SR4

コマンドラインでの使用法

1. vartest2 irng:=(Col(A), Col(B));

2. vartest2 irng:=(Col(A), Col(B)) tail:=2;

3. vartest2 irng:=(Col(A), Col(B)) alpha:=0.1;

4. vartest2 irng:=(Col(A), Col(B)) prob:=myprob;

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
入力 irng

入力

Range

<active>

この変数はF検定を実行する2つの入力データ範囲を指定します。

片側 tail

入力

int

two

この変数は、上側、下側、両側の検定を実行すべきかどうかを示します。

オプションリスト

  • two:両側
H0: 分散1 <> 分散2
両側検定が実行されます。
2つの標本の分散が等しいかどうかを検定
  • upper:上方側
H0: 分散1 > 分散2
上側検定が実行されます。
標本1からの分散が標本2からの分散よりも大きいかどうかを検定
  • lower:下方側
H0: 分散1 < 分散2
下側検定が実行されます。
標本1からの分散が標本2からの分散よりも小さいかどうかを検定
信頼水準 alpha

入力

double

0.05

検定の有意水準を設定します。

統計 stat

出力

double

<unassigned>

F検定の統計量の値

自由度の分子 numdf

出力

double

<unassigned>

F検定の自由度の分子

自由度の分母 dendf

出力

double

<unassigned>

F検定の自由度の分母

P値 prob

出力

double

<unassigned>

関連する検定のp値 p値がアルファ値より小さい場合、帰無仮説は棄却されます。

下側信頼限界 lcl

出力

double

<unassigned>

分散比に対する下側信頼限界

上側信頼限界 ucl

出力

double

<unassigned>

分散比に対する上側信頼限界

説明

この関数は、ある母集団からの分散が別の母集団と等しい、大きい、小さいかどうかを検定するためにF検定を実行し、標本の分散比の信頼区間を作成します。

F検定の統計量は、t検定の統計量の一般形であり、ランダムなスカラー変数です。 F検定の統計量は、2つの標本の分散の比で計算でき、標本データが等しい分散を持つ母集団からとられたものかどうかを検定します。

F検定の統計量とp値が計算され、帰無仮説を棄却するかどうかを調べることができます。有意水準  より小さいような小さいP値は、帰無仮説を棄却できるということを示しています。

サンプル

1. \Sample\Statistics\ フォルダにあるvartest2.datファイルをインポートします。

2. 2つの標本の分散が等しいか、そうでないかを知りたい場合、デフォルトのコマンドを使って次のように入力します。

vartest2 irng:=(col(a),col(b))

3. 異なる有意水準を指定したければ、次のコマンドを使います。

vartest2 irng:=(col(a),col(b)) alpha:=0.1.

アルゴリズム

この関数は、LabTalkスクリプトからF検定を実行するのに使用されます。アルゴリズムの詳細については、 2標本の分散検定のアルゴリズム をご覧下さい。

参考文献

1. Snedecor, George W.and Cochran, William G.(1989), Statistical Methods, Eighth Edition, Iowa State University Press.

2. Tufte, Edward (1983), The Visual Display of Quantitative Information, Graphics Press.

関連のXファンクション

vartest1, ttest2, ttest1