imgColorlevel

内容

  1. 1 メニュー情報
  2. 2 概要
  3. 3 コマンドラインでの使用法
  4. 4 変数
  5. 5 説明
  6. 6 サンプル
  7. 7 アルゴリズム
  8. 8 参考文献
  9. 9 関連のXファンクション

メニュー情報

カラーレベル

概要

ユーザ定義のカラーレベリングを画像に適用します。

コマンドラインでの使用法

1. imgColorlevel c:=green w:=90 b:=20 g:=80;

2. imgColorlevel c:=red w:=80 b:=20 oimg:=<new>;

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
入力イメージ img

入力

Image

<active>

操作する画像を指定します。デフォルトで、入力画像はアクティブ画像です。

チャネル c

入力

int

master

カラーレベルを適用するカラーチャネルを指定します。


オプションリスト

  • M:マスター
    マスターチャネル
  • R:赤
    Rチャネル
  • G:緑
    Gチャネル
  • blue:青
    Bチャネル
HiClip(%) w

入力

double

100

輝度レベルのパーセンテージを指定します。これはカラーレベル設定時に最大レベルにマッピングします。

LoClip(%) b

入力

double

0

暗い部分のレベルのパーセンテージを指定します。これはカラーレベル設定時に最小レベルにマッピングします。

ガンマ値 g

入力

double

1

中間調の値を再マッピングするのに使用するガンマ値を指定します。

出力イメージ oimg

出力

Image

<input>

出力画像を指定します。

レベルレポート cl

出力

ReportData

<新規>!<新規>

レベルレポートを指定します。

説明

imgcolorlevel 関数は、画像にカラーレベルを適用し、カラーチャネルの明るい部分、中間調、暗い部分を変更し、画像の色を改善するのに使用します。例えば、入力画像の緑チャネルに明るい部分が少ない場合(ヒストグラムや入力画像で直接判断)、明るい部分を大きくするために100より小さい数を HiClip(%) 変数に使用します。

サンプル

このサンプルでは、入力画像の緑チャネルは、明るい部分が少なくなっています。入力画像のイメージビューとその緑チャネルのヒストグラムからわかります。緑の明るい部分を増やすには、 imgColorlevel Xファンクションを使います。

Image:imgColorlevel_help_English_files_image002.jpg

Image:imgColorlevel_help_English_files_image004.gif

元の画像

元の画像の緑チャネルのヒストグラム


Xファンクションを使う前に、最初に使用する適切な HiClip(%) の値を決めます。ヒストグラムは224より大きい緑のレベルを持っていないピクセルが少ないことを示しています。ですから、224より大きいカラーレベルを最大レベルにマッピングし直します。そしてHiClip(%) の値を次のように計算します。

Image:imgColorlevel_help_English_files_image006.gif

つまり、HiClip(%) を 88にセットします。

そして、次のようにimgColorlevel Xファンクションを使います。

  1. 入力画像をアクティブにします。そして、Originメニューから「イメージ: 調整: カラーレベル」を選びます。これはXファンクションのダイアログを開きます。
  2. チャネルドロップダウンリスト緑を選択します。 HiClip(%) ボックスに88を入力します。 OK をクリックして、ダイアログを閉じます。すると、入力画像が出力画像に置き換わります。

緑の輝度が増したことがわかります。

Image:imgColorlevel_help_English_files_image008.jpg

Image:imgColorlevel_help_English_files_image010.gif

出力画像

出力画像の緑チャネルのヒストグラム


レベルレポート

Image:imgColorlevel_help_English_files_image012.jpg

アルゴリズム

計算には、LEADTOOLS Main APIのL_ColorLevelBitmap() を使用しています。詳細は、LEADTOOLS Main API Version 14 ヘルプファイルを参照し、トピックL_ColorLevelBitmapを読んでください。

参考文献

LEADTOOLS Main API Help file, Version 14

関連のXファンクション

imgLevel, imgAutoLevel