fitLR


内容

概要

LabTalkで使用する単純な線形回帰

追加の情報

必要なOriginのバージョン: Origin 9.0 以降

コマンドラインでの使用法

1. fitLR (1,2); // 1列目をX、2列目をYとしてフィットを実行

2. fitLR iy:=(1,2) N:=5;

3. fitLR (1,2) N:=-10;

4. fitLR iy:=(1,2) N:=-5 oy:=<new>;

5. fitLR iy:=(1,2) fixint:=1 intercept:=0; // 0,0を通るようにフィット (9.0以降)

6. fitLR iy:=(1,2) fixslope:=1 slope:=0.667; //傾きを0.667にしてフィット(9.0以降)

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
入力 iy

入力

XYRange

<active>

この変数は入力データ範囲を指定します。

フィットの開始/終了ポイント N

入力

int

0

この変数は線形回帰で使用するポイント数を指定します。この値が0のとき、範囲内のすべてのポイントが使われます。数が正の整数の場合、最初のNポイントが使われます。数が正の整数の場合、最後のNポイントが使われます。

切片を固定 fixint

入力

int

0

これにチェックを付けて線形回帰で切片を固定(1)にします。デフォルト(0)は切片を固定しません。

固定切片の値 intercept

入力

double

0

固定する切片の値を指定します。fixint = 0 の場合、この値は無視されます。

勾配を固定 fixslope

入力

int

0

これにチェックを付けて線形回帰で傾きを固定(1)します。デフォルト(0)は傾きを固定しません。

固定勾配の値 slope

入力

double

1

固定する傾きの値を指定します。fixslope = 0 の場合、この値は無視されます。

切片 a

出力

double

<unassigned>

フィットした切片

勾配 b

出力

double

<unassigned>

フィットした勾配

切片の誤差 aerr

出力

double

<unassigned>

定義されている場合、この変数は切片誤差です。

勾配の誤差 berr

出力

double

<unassigned>

定義されている場合、この変数は勾配誤差です。

R値 r

出力

double

<unassigned>

定義されている場合、この変数は調整済み残差平方和です。

実際に使用されたポイント数 pts

出力

int

<unassigned>

定義されている場合、この変数はフィット時のポイント数です。これは範囲内のポイント数で、N=0のときはすべてのポイントがフィットに使われます。

出力 oy

出力

XYRange

<optional>

この変数は、作成したフィット線のデータセットの出力範囲を指定します。

説明

このXファンクションは線形回帰直線の勾配と切片を計算します。オプションの出力設定に関係なく、関数は、以下のプロパティ値を持つfitlrというツリーオブジェクトを作成します。
fitlr.iy$
fitlr.N
fitlr.fixint
fitlr.intercept
fitlr.fixslope
fitlr.slope
fitlr.a
fitlr.b
fitlr.aerr
fitlr.berr
fitlr.r
fitlr.pts

サンプル

他のサンプルについては、XFスクリプトダイアログ(F11を押す)をご覧下さい。

アルゴリズム

線形回帰の勾配は次式で与えられます。

FitLR help English files image004.gif ここで FitLR help English files image006.gifFitLR help English files image008.gif

切片は、

FitLR help English files image010.gif

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