複数レイヤの極座標グラフ


サマリー

複数レイヤグラフにより、1つのグラフページに異なる範囲を持ついくつかの極座標グラフの配置が可能です。このグラフは、3つの独立した極座標グラフから作成され、グラフ統合の機能によりこれらを組み合わせ、3つのレイヤをもつグラフとして作成されました。

MultiLayerPolar.png

必要なOriginのバージョン: Origin 2015 SR0以降

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について説明します。

  • 方位軸と放射軸を編集する
  • 新しいデータを用いてグラフを複製する
  • 複数レイヤ極座標グラフを作成する
  • すべてのページで1つの凡例を作成する

ステップ

このチュートリアルは、チュートリアルデータプロジェクト(<Origin EXE フォルダ>\Samples\TutorialData.opj)と関連しています。

測定データで極座標グラフを作成する

  1. チュートリアルデータを開き、Polar Graph with Multiple Layers フォルダを開きます。Book26をダブルクリックして、ワークブックウィンドウを開きます。
  2. 列AとBを選択して、作図:特殊グラフ:θr極座標グラフを選択します。
    NewPolarMeasuredData.png
  3. 角度軸の軸ラベル上で右クリックしてダイアログを開き、スケールタブを開き、角度軸を選択します。 角度軸のスケール開始60終了150に変更します。主目盛の増分のを30にセットします。 適用ボタンをクリックしてグラフを更新します。
    PolarGraphMultiLayer 01.png
  4. 目盛ラベルタブに移動し、左パネルで「角度 - 外部」を選択します。表示 サブタブの下にあるラベル接尾語 テキストボックスに \(176) と入力して、角度軸ラベルに°を表示します。サポートされているテキストフォーマットコマンドの詳細は、エスケープシーケンスのページを参照してください。
    PolarGraphMultiLayer 02.png
  5. 放射軸設定ボタンをクリックして放射軸設定ダイアログを開きます。
    • 極座標図内の軸にチェックを付け、以下のように設定します。
      1. 角度リストカスタムにします。
      2. 60と150度の場所に軸を配置するために、60 150と入力します。
    • 極座標図外の軸のオプションは以下のように設定します。
      1. のオプションを上部にして、レイヤ枠の右上に軸を配置します。
      2. %の半径0にします。
      PolarGraphMultiLayer 03.png
    OKをクリックして、設定を適用します。
  6. スケールタブに移動し、左パネルで放射を選択します。放射軸スケールの開始2にし、終了6に変更します。主目盛の増分のを1にセットします。
    PolarGraphMultiLayer 04.png
  7. 目盛りラベルタブに移動し、左パネルで「放射 - 外部」を選択します。表示 のチェックを外して、この軸の目盛ラベルを非表示にします。
    PolarGraphMultiLayer 05.png
  8. タイトルタブに移動し、左パネルで「放射―外部軸1」を選択します。表示 のチェックを外して、この極座標の外側にあるタイトルを非表示にします。OKボタンをクリックします。
    PolarGraphMultiLayer 06.png
  9. グラフをダブルクリックして、作図の詳細ダイアログを開きます。作図の詳細ダイアログの左側パネルで、Graphnをクリックし、ダイアログのページ属性に移動します。凡例/タイトルタブでアクティブデータセットの標識チェックを外します。これで凡例シンボルの周囲にある赤い矩形表示はなくなります。
  10. 左パネルでLayerレベルを拡張し、プロットデータを選択します。グラフの線タブを開き、太さ4に設定して、に変更します。
    ChangePlotLine.png
  11. OKボタンをクリックして、編集内容を最初の極座標グラフに適用します。
    FinalPolarMeasuredData.png


計算データで極座標グラフを複製する

  1. 極座標グラフのタイトルバー上で右クリックし、コンテキストメニューを開きます。複製(バッチ作図):新しい列で複製を選択して列を選択ダイアログを開きます。C:Calculatedを選択してOKボタンをクリックし、列Cのデータを使用した極座標グラフを作図します。
    PolarGraphMultiLayer 07.png
  2. 列Bと列Cのデータを大きく異なるので、確認メッセージが表示され、全てのデータが表示されるように軸を再スケールするか聞かれます。はいのラジオボタンが選択された状態のまま、OKをクリックします。
  3. 最後のセクションのステップ3に従って、角度軸のスケールを設定します。スケールページを開き、開始240終了360にして主目盛の増分の15にします。
  4. スケールタブで、左のパネルから放射を選択し、開始2終了6主目盛 の増分を 1に設定します。
  5. 表示 タブに移動し、
    • 左パネルから放射軸-内側の軸1を選びます。軸位置 セクションで、値 (角度)240 と入力し、最初の内側音軸を240度にします。
    • 左パネルから放射軸-内側2を選び、値 (角度)360と入力します。
    • 左パネルから放射軸-内側3を選びます。ドロップダウンリストで左下を選択し、外部軸をレイヤ枠の左下に移動します。
    OK ボタンをクリックして軸の編集を終了します。
  6. プロット上でダブルクリックして、作図の詳細ダイアログを開きます。タブで、線のに、太さ4に変更します。OKをクリックしてください。
    FinalPolarCalculatedData.png

全範囲グリッドを表示するために極座標グラフを作成

  1. ワークブックBook26を開きます。
  2. 列Dを選択して、2Dグラフギャラリーツールバーにある、θr極座標グラフボタンButton Polar Theta R.png をクリックして空のグラフを作成します。
  3. 測定データで極座標グラフを作成するセクションで行った3~6のステップと同様に、方位軸のスケールを開始:0終了:360にし、主目盛の増分の30にします。
  4. 表示 タブに移動し、左のパネルで角度 - 外部 を選択し、表示のチェックを外します。左のパネルで角度 - 内部を選択し、表示をチェックします。
  5. 目盛ラベルタブを開き、左のパネルで角度 - 内部を選択し、表示のチェックを外して、内部軸の目盛を非表示にします。
  6. グリッドタブの左パネルで角度が選択されていることを確認してください。グリッド線のセクションで、主グリッド線副グリッド線表示のチェックをはずします。
  7. 放射軸スケールページで、開始2終了6に設定し、主目盛増分1に設定します。
  8. 目盛ラベルタブを開き、すべての放射軸に同じオプションを使用にチェックを入れます。これにより、外部軸2に対しても同じ設定を適用できます。表示チェックボックスのチェックを外します。OKボタンをクリックします。

1つの凡例付きの複数レイヤグラフを作成する

  1. グラフウィンドウをアクティブにして、メニューから、グラフ操作:グラフウィンドウの統合を選択します。
  2. 統合オプションを指定にし、テキストボックスの中を、作成した3つのグラフ(Graph1、Graph2、Graph3)だけにします。
  3. 配置の設定セクションの行の数列の数をともに1に設定し、全てのグラフを重ねます。
  4. レイヤリンクにチェックを付けます。
  5. ページ設定セクションでは、高さ15に設定します。
    MergeGraphDialog.png
  6. 右パネルに、グラフのプレビューが表示されます。
  7. 他の設定はデフォルトのまま、OK をクリックします。
  8. 凡例上で右クリックして、ショートカットメニューから凡例:凡例を更新と選択してダイアログを開きます。
  9. 更新モード再構築にし、新しい凡例を作成します。
  10. 凡例全てのページ用の1つの凡例を選択して、複数レイヤグラフに対する1つの凡例を作成します。
  11. レイヤ順序降順に変更します。
  12. 凡例の起動更新モード@LA:ロングネーム にして、凡例にロングネームを表示します。OKをクリックしてください。
    UpdateLegendDialog.png
  13. 作成された凡例上で右クリックし、オブジェクトの表示属性を選択してダイアログを開きます。
  14. 下のテキストボックスの最初の線を削除します。
  15. フレームタブを開き、フレームをなしに設定します。OKをクリックしてください。
  16. 凡例をドラッグして、方位軸の内部に移動します。
  17. このグラフのフォントサイズを変更するために、フォントサイズテキストボックス Button Size.png を使用します。目盛ラベルをドラッグして、適当な場所に移動します。
  18. 内部の放射軸タイトル(Calculated または Measured) を右クリックして、コンテキストメニューからオブジェクトの表示属性を選択します。
  19. 開いたオブジェクトプロパティダイアログのフレームタブで、フレームのドロップダウンリストからなしを選択します。タイトルの背景部分を白地にします。OKをクリックしてください。
  20. 同じ操作で、もう一方のタイトルの背景も白地にします。
  21. 最終的に、下図のようなグラフになります。
    MultiLayerPolar.png