極座標プロットのトリミングと方向のカスタム


概要

このチュートリアルでは、切り取られた極座標グラフの作成方法を説明します。

Polar Crop Steps11.png

このグラフは、ラジアンスケールでの極座標散布図を示しています。グラフの軸方向がカスタマイズされ、グラフの特定の部分が表示されるようにトリミングされます。

必要なOriginのバージョン: Origin 2015 SR0以降

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

  • 放射軸を使用した極座標グラフの作成方法
  • 極座標グラフを回転、目盛りラベルを四分位数として表示するなど、極座標グラフをカスタマイズする方法
  • 極座標グラフのトリミング方法

ステップ

このチュートリアルは、サンプルグラフプロジェクト「Cropped Polar Plot with Custom Orientation」に関連しています。ラーニングセンターより開くことが可能です。

  • ヘルプ: ラーニングセンター メニューを選択、または キーボードのF11 キーを押して、ラーニングセンターを開きます。
  • グラフサンプルよりPolar Charts - Cropped Polar Plot with Custom Orientationを検索して開きます 。

極座標グラフの作成と軸のカスタマイズ

ワークブックCropped Polar Plot with Custom Orientationをアクティブな状態にします。Sheet1の全ての列を選択し、作図:特殊グラフ:シンボルθ,rを選択して極座標グラフを作成します。

Polar Crop Steps1.png

軸ダイアログで軸をカスタマイズ

  1. 角度軸では、デフォルトの単位定義として度が使用されています。角度軸をカスタマイズします。
    • 軸をダブルクリックして、軸ダイアログを開きます。左側のパネルで角度を選択し、スケールタブを開きます。 単位定義ノードを展開し、ドロップダウンリストから単位ラジアンに設定します 。主目盛にある0.25へ、副目盛にあるカウント9とします。
      Polar Crop Steps3.png
    • プロットの方向を変更するには、表示タブに移動し、左側のパネルで角度-外部を選択します。 次に示すように、方向時計回りに設定し、軸の開始角度(度)270を設定します。
      Polar Crop Steps2.png
    • 目盛ラベルタブで、表示カスタムに、カスタムフォーマット#/#に設定します
      Polar Crop Steps2a.png
    • 適用ボタンをクリックして、これらを適用させます。
  2. 次に、放射軸のスケールをカスタマイズします。スケールタブに移動し、左側のパネルで放射を選択します。終了を5.01とし、(0.01は最後の目盛となります)副目盛カウント0とします。
    Polar Crop Steps4.png
  3. 続いて、内部の放射軸を追加します。
    • 表示 タブに移動し、左パネルの上部にある放射軸を追加をクリックします。すると、放射-内側の軸1が左パネルに追加されます。
    • 新しい内部軸の方向を垂直から水平に変更するために、軸位置にある、リファレンス時計目盛板に設定し、時計3時に変更します。流れの方向でを選択し、目盛ラベルを軸の反対側に移動させます。
      Polar Crop Steps5.png
    • 内側の軸1に目盛ラベルを追加するために、目盛ラベルタブの表示サブタブに移動し、タイプのドロップダウンから刻みインデックスの文字列を選択します。表示の文字列編集ボックスに0A Lv1 Lv2 Lv3 Lv4と入力します。
      Polar Crop Steps6.png
    • フォーマットサブタブに移動し、下記のように目盛ラベルのフォーマットを変更します。
      Polar Crop Steps6b.png
    • 特別な軸刻みに移動し、 軸の開始軸の終わり隠すにします。
      Polar Crop Steps6c.png
    • 適用ボタンをクリックして、これらを適用させます。
  4. グリッド線タブに移動し、角度軸と放射軸のグリッド線を下記のように設定します。
    Polar Crop Steps7a.png
    OKボタンをクリックして。これらを適用させます。
  5. 2つの外側の放射軸を、%の半径= -40 の位置にドラッグアンドドロップします。
    Polar Crop Steps8.png

ミニツールバーを使用した散布図のカスタマイズ

ミニツールバーを使用して散布図をカスタマイズします。

  1. データをクリックして、ミニツールバーのポップアップからシンボルの形状を設定します。
    CropPolar 01.gif
  2. エラーバーをクリックして、ミニツールバーのポップアップから、プラスYエラーを選択して、その色を設定します。
    CropPolar 02.gif

極座標グラフのトリミング

ダイアログには、クロップ…ボタンがあります。これをクリックすると、極座標プロットの特定の部分を拡大および強調できるダイアログが開きます。

CroppedPolar 01.png

トリミングする範囲の選択

極座標グラフをトリミングする前に、四角形ツールButton Rectangle Tool.pngを使用して、対象領域のサイズと位置データを取得できます。

  1. ツールバーボタンにある四角形ツールButton Rectangle Tool.pngをクリックし、グラフ上に長方形を描画します。
    CroppedPolar 02.png
  2. 四角形のサイズを変更しているときにグラフをクリアに見るために、四角形をクリックして、ミニツールバーから透過率ボタンを選択して、透過率60%に設定します。
    CroppedPolar 03.png
  3. 四角形のサイズと位置を調整します。四角形の領域が決まったら、四角形をダブルクリックしてオブジェクトプロパティダイアログを開き、サイズタブより四角形のサイズと位置のデータを取得します。
    CroppedPolar 04.png

グラフのトリミング

  1. 軸をダブルクリックして、再度ダイアログを開きます。クロップ…ボタンをクリックしてその他ダイアログを開きます。有効にするにチェックを付けて四角形ツールのオブジェクトプロパティから取得したサイズと位置の値を入力します。
    Polar Crop Steps9.png
  2. OKボタンをクリックしてその他ダイアログを閉じます。再度OKボタンをクリックしてダイアログを閉じます。下記のようなグラフになります。
    Polar Crop Steps10.png
  3. ご覧のとおり、四角形に領域が切り取られています。四角形オブジェクトをクリックして削除します。最終的に下記のようなグラフが完成します。
    Polar Crop Steps11.png