BatchPA-Script-Before
Originは 解析テーマ を使用した、複数のデータセットのバッチピーク解析を行うことが出来ます。それぞれの処理の前にスクリプトを実行することで実際にデータを入力する前に、ピークデータの前処理をすることができます。(例:不要なデータセットの除外)テーマを使用したバッチピーク解析はOriginProのみの機能ではありませんが、このチュートリアルではピークアナライザのピークフィットを使ってテーマを作成することを目標にしています。ピークフィットはOriginPro専用機能であることに注意してください。
必要なOriginのバージョン: 2016 SR0以降
このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。
このチュートリアルは、チュートリアルデータプロジェクト(<Origin EXE フォルダ>\Samples\TutorialData.opj)と関連しています。
テーマを使ったバッチピーク解析 ダイアログには、各プロセス前及び各プロセス後、終了時にスクリプトを実行できるように、3つの編集ボックスが作られています。このセクションでは、ピークデータを前処理するために、各プロセスの前にスクリプトを記述する方法を主に説明します。
dataset dr; fft_filters iy:=_ry filter:=high oy:=dr; // Perform high-pass fft filter to obtain noise stats dr; double nSD = stats.sd; // Calculate SD of noise stats _ry; double sSD = stats.sd; // Calculate SD of raw data if(nSD^2/sSD^2>0.3) // Set noise identification criteria _skip=1; else _skip=0;
_ry は、現状のy データを参照し、 _skip は現状のデータセットをスキップするかどうかを決定します。