Origin Cは、数多くの組み込みクラスをサポートしていますが、ユーザ自身で作成することもできます。
Origin Cには、Originの異なるデータ型とユーザインターフェースオブジェクト操作する事前定義のクラスがあります。 これらのクラスを使うと、操作を実行するOrigin Cコードを素早く書くことができます。 このセクションは、基本クラスについて、これらのクラスが提供している機能の概要を説明しています。 Originの定義クラスの詳細およびサンプルについては、次の章、事前定義のクラスまたはOrigin Cのwikiサイトをご覧ください。
Origin Cは、ユーザ定義クラスをサポートしています。ユーザ定義クラスでは、Origin Cのプログラマがメソッド(メンバー関数)とデータメンバーを持つ自分自身のオブジェクトを作成することができます。
次のコードは、2つのメソッド GetName と SetName を持つ Book というクラスを作成するものです。
class Book { public: string GetName() { return m_strName; } void SetName(LPCSTR lpcszName) { m_strName = lpcszName; } private: string m_strName; };
そして、以下は、上記のメソッドとクラスの定義を使った簡単なサンプルで、Book クラスのインスタンスを宣言し、SetName を使って名前を付け、GetName を使って名前を出力します。
void test_class() { Book OneBook; // Book オブジェクトを宣言 // Bookオブジェクトに対して名前をセット/取得する関数の呼び出し OneBook.SetName("ABC"); out_str(OneBook.GetName()); }
上記のサンプルはとても単純なものです。 クラスの機能、例えば、コンストラクタ/デコンストラクタやバーチャルメソッドなどについて詳しく知りたければ、このZIPファイルをダウンロードして、Originの \Origin C Examples\Programming Guide\Extending Origin Cサブフォルダにある EasyLR.c、EasyLR.h、EasyFit.hファイルをご覧ください。