fft_filter2
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2D FFT フィルター
概要
2D FFTフィルターを実行します。
追加の情報
必要なOriginのバージョン: 8.5Pro SR0
コマンドラインでの使用法
1. fft_filter2 im: =<active>
2. fft_filter2 filter:=0
変数
表示
名 |
変数
名 |
I/O
と
データ型 |
デフォルト
値 |
説明 |
入力行列 |
im |
入力
MatrixObject
|
<active>
|
入力行列を指定します。イメージデータは 2D FFTフィルタ分析を実行する前に、行列データに変換する必要があります。 |
フィルタの種類 |
filter |
入力
int
|
0
|
フィルタの種類を指定します。
オプションリスト:
-
low:ローパス
- ローパスフィルタは、カットオフ周波数より高域の周波数を除去します。それ以外の周波数は不変です。
-
high:ハイパス
- ハイパスフィルタは、カットオフ周波数より低域の周波数を除去します。それ以外の周波数は不変です。
-
bandpass:バンドパス
- バンドパスフィルタは、低域カットオフ周波数より下側、高域カットオフ周波数より上側の周波数を除去します。それ以外の周波数は不変です。
-
bandblock:バンドブロック
- バンドブロックフィルタは、低域カットオフ周波数と高域カットオフ周波数の間の周波数を除去します。それ以外の周波数は不変です。
-
threshold:しきい値
- しきい値フィルタは、振幅が下側しきい値と上側しきい値の間にあるような周波数成分のみを通します。
|
ウィンドウ法 |
window |
入力
int
|
0
|
2D FFTフィルタのウィンドウ法を指定します。フィルタの種類がしきい値の場合、ウィンドウ法はダイアログに表示されません。
オプションリスト:
-
butterworth:Butterworth
- 2D Butterworthフィルタウィンドウ
-
ideal: Ideal
- 2D Idealフィルタウィンドウ
-
gaussian:Gaussian
- 2D Gaussianフィルタウィンドウ
-
blackman:Blackman
- 2D Blackmanフィルタウィンドウ
|
ウィンドウの切り取り |
zerocut |
入力
int
|
0
|
このオプションは、ウィンドウ法がBlackmanの場合のみ利用できます。ゼロカットオフを行うかどうかを決めます。 |
順序 |
order |
入力
int
|
1
|
フィルタの順序で、これは正の整数です。このオプションは、ウィンドウ法がButterworthの場合のみ利用できます。 |
カットオフの指定 |
type |
入力
int
|
1
|
カットオフ値を定義する方法を指定します。ウィンドウ法がBlackmanの場合、 カットオフの指定は表示されません。
オプションリスト:
-
fraction:Fraction
- カットオフ周波数はFractionで定義されます。double型の正数にすることができます。
-
pixel:Fourier Pixel
- カットオフ周波数はFourier Pixelで定義されます。カットオフ値は0から0.5までとなります。
-
wavelength: Wave-length
- カットオフ周波数はWavelengthで定義されます。カットオフ値は0より大きい値とします。
-
hertz: Hertz
- カットオフ周波数はHertzで定義されます。カットオフ値は0より大きい値とします。
|
カットオフ値 |
cutoff |
入力
double
|
3
|
このオプションは、フィルタの種類がローパスまたはハイパスの場合のみ利用できます。カットオフ周波数を指定します。 |
低域カットオフ値 |
lowercut |
入力
double
|
3
|
このオプションは、フィルタの種類がバンドパスまたはバンドブロックの場合のみ利用できます。低域のカットオフ周波数を指定します。 |
高域カットオフ値 |
uppercut |
入力
double
|
10
|
このオプションは、フィルタの種類がバンドパスまたはバンドブロックの場合のみ利用できます。高域のカットオフ周波数を指定します。 |
下側しきい値 |
lowerthre |
入力
double
|
0
|
このオプションは、フィルタの種類がしきい値の場合のみ利用できます。下側しきい値を指定します。値は0から1までとなります。 |
上側しきい値 |
upperthre |
入力
double
|
1
|
このオプションは、フィルタの種類がしきい値の場合のみ利用できます。上側しきい値を指定します。値は0から1までとなります。上側しきい値は下側しきい値より大きくなければなりません。 |
出力行列 |
om |
出力
MatrixObject
|
<新規>
|
2D FFTフィルタ分析で処理される出力行列を指定します。 |
説明
フィルタリングは信号データから周波数成分を選択する処理です。OriginProは、行列や画像などの2D信号に対して2D FFTフィルタを提供しています。これは、最初に2次元の高速フーリエ変換(2D FFT)を実行し、そして、それらに周波数領域フィルタを適用し、最終的に2D IFFTを実行して、空間領域に変換して戻します。
2D FFTフィルタで利用可能なフィルタは5種類あります。: ローパス, ハイパス, バンドパス, バンドブロック, しきい値 ローパスフィルタは、カットオフ周波数より大きい周波数成分をブロックし、下側の周波数のみ通します。ハイパスフィルターは、ローパスフィルターの逆で、カットオフ周波数より小さい周波数成分をブロックします。バンドパスフィルターは、低域および高域カットオフ周波数で決められた範囲内の周波数成分を通し、バンドブロックフィルタは選択した範囲の周波数を除去します。しきい値フィルタは、振幅が下側しきい値と上側しきい値の間にあるような周波数成分のみを通します。
4つのウィンドウ法から選択することができます。: Butterworth, Ideal, Gaussian, Blackman.Butterworthウィンドウは、バンド内でできるかぎり平坦な周波数応答を持つように設計されている信号処理フィルタです(極限平滑振幅フィルタ)。Idealウィンドウは、設定に一致したすべての周波数を通し、設定に一致しないすべての周波数を除去します。Gaussianウィンドウは、インパルス応答が2D Gaussian関数であるフィルタです。Gaussianフィルタは、Gaussian関数でコンボリューションして入力信号を修正します。Blackmanウィンドウは、 インパルス応答が 2D Blackman関数であるフィルタです。
また、Fraction, Fourier Pixel, Wave-length , Hertzでカットオフを指定することができます。
プレビューをオンにして、この関数のダイアログでは、変数を変更するとフィルタリングされた信号のプレビューをリアルタイムで見ることができます。
アルゴリズム
参考文献
関連のXファンクション
fft filters
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