dfilter

内容

  1. 1 メニュー情報
  2. 2 概要
  3. 3 追加の情報
  4. 4 コマンドラインでの使用法
  5. 5 変数
  6. 6 サンプル
  7. 7 詳細な情報
  8. 8 関連のXファンクション

メニュー情報

解析:信号処理:IIR フィルタ

概要

IIRフィルタの作成と適用

追加の情報

必要なOriginのバージョン:Origin 9.0 SR0

これはOriginProのみの機能です。

コマンドラインでの使用法

dfilter method:=cheby1 order:=5 sample:=1000 wn:=50 filtfilt:=1 coef:=[<input>]<new>;

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
入力信号 iy

入力

XYRange

<active>

入力信号を指定します。
応答タイプ type

入力

int

0

フィルタの応答タイプを指定します。

オプションリスト:

  • low:ローパス
    低い周波数成分を通します。
  • high:ハイパス
    高い周波数成分を通します。
  • bandpass:バンドパス
    指定した範囲内の周波数成分を通します。
  • bandstop:バンドストップ
    指定した範囲外の周波数成分を通します。
手法 method

入力

int

0

フィルタのデザイン法を指定します。

オプションリスト:

  • butter:Butterworth
    Butterworthのフィルタデザインです。
  • cheby1:Chebyshev Type I
    第一種Chebyshev のフィルタデザインです。
  • cheby2:Chebyshev Type II
    第二種Chebyshev のフィルタデザインです。
  • elliptic:Elliptic
    楕円フィルタデザインです。
フィルタの次数 order

入力

double

10

フィルタの次数を指定します。
単位 unit

入力

int

0

周波数設定の単位を指定します。

オプションリスト:

  • hz:Hz
    Hzを単位として使用して周波数仕様を指定します。
  • normalize:(0,1)に正規化
    指定された周波数は0から1の間の範囲で標準化されます。周波数(Hz)/(サンプル周波数(Hz)/2) で計算できます。ここで、サンプル周波数(Hz)/2 はナイキスト周波数です。
サンプリング周波数 (Fs) sample

入力

double

<自動>

UnitHzのとき、サンプリング周波数を指定します。
カットオフ周波数(Fc) wn

入力

double

<自動>

フィルタ順序が指定されているとき (最小ではない)、この変数はローパスおよびハイパスに対するカットオフ周波数を指定するのに使用します。
カットオフ周波数 1 (Fc1) wn1

入力

double

<自動>

フィルタ順序が指定されているとき (最小ではない)、この変数はバンドパスおよびバンドストップに対する最初のカットオフ周波数を指定するのに使用します。
カットオフ周波数 2 (Fc2) wn2

入力

double

<自動>

フィルタ順序が指定されているとき (最小ではない)、この変数はバンドパスおよびバンドストップに対する2番目のカットオフ周波数を指定するのに使用します。
パス周波数 wp

入力

double

<自動>

フィルタ順序が最小のとき、この変数はローパスおよびハイパスに対するパス周波数を指定するのに使用します。
停止周波数 ws

入力

double

<自動>

フィルタ順序が最小のとき、この変数はローパスおよびハイパスに対する停止周波数を指定するのに使用します。
パス周波数1 wp1

入力

double

<自動>

フィルタ順序が最小のとき、この変数はバンドパスおよびバンドストップに対する最初のパス周波数を指定するのに使用します。
停止周波数1 ws1

入力

double

<自動>

フィルタ順序が最小のとき、この変数はバンドパスおよびバンドストップに対する最初の停止周波数を指定するのに使用します。
パス周波数2 wp2

入力

double

<自動>

フィルタ順序が最小のとき、この変数はバンドパスおよびバンドストップに対する2番目のパス周波数を指定するのに使用します。
停止周波数2 ws2

入力

double

<自動>

フィルタ順序が最小のとき、この変数はバンドパスおよびバンドストップに対する2番目の停止周波数を指定するのに使用します。
パスバンドリップル rp

入力

double

1

パスバンドリップルをdBで指定します。
ストップバンド減衰 rs

入力

double

80

ストップバンド減衰をdBで指定します。
フォワード-バックワード フィルタリング filtfilt

入力

int

0

入力シグナルにフォワードとバックワードのフィルタリング両方をかけるか指定します。
SOS行列 sos

出力

ReportData

[<入力>]<新規>

目的のIIRフィルタを2番目のセクション(SOS)パラメータの形式として出力します。
零点・極・ゲイン zpk

出力

ReportData

[<入力>]<新規>

Output the designed IIR filter as the zero-pole-gain form.
状態空間フォーム abcd

出力

ReportData

[<入力>]<新規>

目的のIIRフィルタを状態空間形式で出力します。
係数 coef

出力

ReportData

[<入力>]<新規>

目的のIIRフィルタを分子と分母の係数として出力します。
出力信号 oy

出力

XYRange

(<入力>,<新規>)

デザインしたIIRフィルタを使用して出力した信号です。

サンプル

この例は、Butterword法でハイパスを実行する方法を示します。

  1. 新しいプロジェクトを作成し、 <Origin Installation Directory>\Samples\Signal Processing\EMG Recording.datファイルをインポートします。
  2. 列Bを選択し、作図:線図:折れ線メニューを選択して、シンボルプロットを作成します。
    Image:IIR_Example_1.png
  3. グラフをアクティブにし、解析:信号処理:IIRフィルタを選択し、ダイアログを開き、パラメータを下図のようにセットします。
    応答タイプハイパス
    フィルタオーダー6
    カットオフ周波数(Fc)20
    Forward-Backwradフィルタ: チェック
    Image:IIR_Example_2.png
  4. OKボタンをクリックし、結果は元の信号と一緒にプロットされます。12.1 から 13.5までのグラフを拡大します。結果は下図に示されています。
    Image:IIR_Example_3.png

詳細な情報

詳細は、ユーザガイドをご覧下さい。

関連するXファンクション

fft_filters