デジタイザの使い方

サマリー

デジタイザは、グラフのイメージからデータを取得するツールです。Originにグラフの画像ファイルをインポートし、データポイントを1つずつデジタイズします。

必要なOriginのバージョン: Origin 8.5.1 以降

学習する項目

• デジタイザを使用してグラフの画像からデータをキャプチャする
• 取得したポイントの位置を修正する
• ポイントを削除する

ステップ

データポイントのキャプチャ

1. メインメニューからツール：デジタイザを選択し、デジタイザダイアログを開きます。
2. ダイアログボックスのツールバーにあるインポートボタンをクリックして<Origin インストールフォルダ>\Samples\Import and Export\にあるDigitizer_image.png を選択します。画像がインポートされます。画像内にX、Y軸（赤と青）が配置されます。
   

   

   
   
3. イメージの回転ボタンをクリックし、さらにボタンをクリックして反時計回りに少し回転します。回転増分は、左右回転(<<, >>)の角度増分(度)編集ボックスで指定できます。
   
   
   
   グラフイメージの傾きがなくなり、軸ラインと平行になったら、もう一度イメージの回転ボタンをクリックすると、回転モードが終了します。
   
   
   
4. 軸の編集ボタンをクリックします。マウスを使用し、各軸の開始と終了の値を読み取れるように、2対の軸ラインをドラッグして移動します。1つのラインが選択されるとき、ダイアログの対応する行も選択されます。軸値の列にそれぞれの座標値 (0, 8, -20, 120) を入力します。
   
   
5. 軸を設定したら、新しいポイントを選択ボタンをクリックします。カーソルを移動してイメージ上のデータプロットphosphorus（塗りつぶされたシンボル）をダブルクリック（またはシングルクリックとEnterキー）で順司確定していきます。GetPointsダイアログは座標値を表示し、データ表示ウィンドウは画像のピクセルを表示します。
   
   
6. すべてのポイントを追加したら、完了ボタンをクリックします。
   
7. データに行くボタンをクリックすると取得したデータ座標が入力されたワークシートが開きます。
   
   
8. イメージに行くボタンをクリックすると元の画像に戻ります。次のデータpotassium（塗りつぶしなしのプロット）を取得するために、新しいデータの開始ボタンをクリックしましょう。この操作により、結果シートに次のデータ用に新たな列が作成されます。
9. 操作5、6と同様に、新しいポイントを選択ボタンをクリックして、2番目のプロットデータを取得します。
10. データに行くをクリックすると2つのデータセットがワークシートに表示されているのがわかります。
    
    
11. イメージに行くボタンをクリックします。すると、インポートしたイメージファイルに移動します。グラフに行くボタンをクリックすると、デジタイズしたポイントの座標値を元にしたグラフが開きます。
    
    
12. デジタイザダイアログを閉じると、デジタイザ...ボタンがイメージ内に表示されます。このボタンをクリックすると、デジタイザのダイアログを開くことができます。

追加したポイントの移動と削除

1. 前のセクションで、画像でデータからのデータポイントの取得を簡単に行いました。しかし、下図のA、Bのように、誤った場所にポイントを追加してしまったり、余計なポイントを取得してしまった場合、これらを修正したり削除する必要があります。
   
   
2. ポイントAを修正するには、ポイント上でクリックしてドラッグし、正しい位置に変更します。または、ポイントを選択して矢印キーを使用して移動します。
   
   
3. ポイントBを削除する場合、ポイントをクリックして選択し、右クリックしてコンテキストメニューから削除を選択します。または、ポイントを選択してDeleteキーを使用して削除します。