3Dグラフの基本

サマリー

Originで等高線図や、カラーマップ曲面図等の3Dグラフを作成する場合、XYZデータから直接作図することができます。

より滑らかな3D曲面図を作成したい場合は、Originのグリッディング機能を使用し、XYZデータを行列に変換してから作図することをおすすめします。

必要なOriginのバージョン: Origin 9.0 SR1以降

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

  • XYZデータから3Dグラフを作成する
  • レイヤ内容」ダイアログを使ってデータを追加/削除する方法
  • XYZデータを行列に変換する方法
  • 作図の詳細」ダイアログを使って、グラフを編集する

3D曲面図、散布図を作成

  1. データ:ファイルに接続:Text/CSV」を選択し、Originのプログラムフォルダにある、Samples\Matrix Conversion and Gridding\XYZ Random Gaussian.datをインポートします。
  2. C列を選択し、表示されるミニツールバーのZボタンPopup Set as Z.png をクリックします。
  3. 作図」メニューの3D:3Dカラーマップ曲面を選択し、作図します(Graph1)。
    Tutorial 3D Plotting01.png
  4. グラフの左上にある、レイヤ1アイコンを右クリックして、レイヤの内容を選択してダイアログを開きます。このダイアログでは、Plot type button.pngボタンをクリックして開くメニューから、3D散布図/トランジェクトリ/ベクトルを選択します。
    Tutorial 3D Plotting02.png
  5. 左パネルでC列を選択してプロットの追加Add plot button.pngボタンをクリックし、3D散布図をグラフに追加します。OKをクリックしてダイアログを閉じます。
    Tutorial 3D Plotting03.png
  6. Graph1の散布図上でダブルクリックし、作図の詳細ダイアログを開きます。シンボル タブにおいて、 形状サイズ12、そしてマップ: Col(C)(下のように矢印マークから色選択を展開してポイント毎タブ にて設定します)。
    Tutorial 3D Plotting04.png
  7. ドロップラインタブでZ軸に平行のチェックを外します。
    Tutorial 3D Plotting05.png
  8. カラーマップタブで、色塗りヘッダをクリックし、「塗り方」ダイアログを開きます。塗り方ダイアログで、パレットをロードを選択し、パレット選択ボタンをクリックしてリストからRainbowを選択し、OKボタンをクリックします。
    Tutorial 3D Plotting06.png
  9. 作図の詳細ダイアログの左パネルで、Layer1を選択します。ライティング タブにおいて、モード平行光源 を選択し、光の色にて下図のように設定します。OKをクリックして、ダイアログを閉じます。
    Tutorial 3D Plotting07.png

    グラフは次のようになります:
    Tutorial 3D Plotting08.png

3D openGLグラフ上でSキーを押します。マウスカーソルの形状が変わります。マウスカーソルまたは方向キーで光源の方向を変更します。

3D曲面図をスムージング

上記の3D曲面図(XYZデータから作成されたもの)よりも滑らかな3D曲面図を作成したい場合は、まず XYZグリッディングツールを使用してXYZデータを行列に変換します。そして、その行列データを使用して3D曲面図を作成します。

  1. XYZ Random Gaussianワークシートをアクティブにします。
  2. メニューからワークシート:行列に変換:XYZグリッディングを選択してダイアログを開きます。グリッディング設定ブランチを展開し、 グリッディング手法とそのパラメータのドロップダウンリストからランダム (Thin Plate Spline)を選択します。 さらに 30にします。OKをクリックしてXYZデータを行列に変換します。
    Tutorial 3D Plotting09.png
  3. この行列をアクティブにし、メインメニューから作図:3D:曲面:3Dカラーマップ曲面を選択し、Graph2を作成します。
  4. Go back to Graph1に戻り、レイヤ枠内の白いスペース上で右クリックして開くメニューからフォーマットのコピー:全てのスタイルフォーマットC を選択します。
    Tutorial 3D Plotting11.png
  5. Graph2をアクティブにしてレイヤ枠内で右クリックし、メニューからフォーマットの貼り付けを選択します。
  6. メニューからフォーマット:作図の詳細(プロット属性)を選択し、作図の詳細ダイアログボックスを開きます。カラーマップ/等高線タブを開き、等高線図を有効にするのチェックを外します。
    Tutorial 3D Plotting12.png
    Graph2 は次のようになります。
    Tutorial 3D Plotting10.png