パッケージマネジャは、OPKファイルに変わってOriginに新しく導入されました。古いOPKファイルはバイナリファイルで、モジュールのインストールで使用する際に制限がありました。新しいOPXファイルはXMLファイルで、モジュールのインストールをより簡単にする目的で設計されています。ツールメニューのパッケージマネジャを選び、ダイアログを開くことができます。
パッケージマネジャのダイアログにはファイルメニューがあります。このメニューには次の項目があります。
新規 |
新しいパッケージを作成します。この操作は、既にパッケージが開いていると、現在のパッケージを閉じます。現在のパッケージに保存されていない変更があると、その変更を保存するか、保存しないか、新しいパッケージの作成をキャンセルするか、を選択するメッセージボックスが表示されます。 |
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開く |
既存のパッケージファイルを開きます。この操作は、既にパッケージが開いていると、現在のパッケージを閉じます。現在のパッケージに保存されていない変更があると、その変更を保存するか、保存しないか、新しいパッケージの作成をキャンセルするか、を選択するメッセージボックスが表示されます。 |
保存 |
現在のパッケージを同じ名前で上書き保存します。パッケージが新しく、まだファイル名を付けていない場合には、ファイル名を指定するように促されます。 |
名前を付けて保存 |
現在のパッケージに新しいファイル名を付けて保存します。 |
パッケージのインストール |
パッケージファイルを選択するファイルダイアログが開きます。パッケージファイルを選択し、開くボタンをクリックすると、パッケージがインストールされます。 |
パッケージのアンインストール |
この項目は、インストール済みパッケージダイアログを表示します。このダイアログは、現在インストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。アンインストールしたいパッケージを単に選択し、アンインストールボタンをクリックします。 |
パッケージの抽出 |
パッケージの抽出は、パッケージのインストールとは異なります。パッケージの抽出は、パッケージからファイルを取得したいときに使います。前後のスクリプトは実行されません。目的のフォルダを選択するように促されます。目的のフォルダはユーザフォルダまたはOriginのインストールフォルダにすることはできません。 |
閉じる |
ダイアログを閉じます。現在のパッケージに変更を行っていて、まだ保存していない場合、メッセージボックスが表示されます。 |
ツリービューは、パッケージの設定が編集される場所です。以下は、設定についての説明です。
パッケージ |
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アプリ |
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必要なOriginのバージョン |
パッケージに含まれるモジュールを使用するのに必要なOriginのバージョンです。 |
ターゲットパス |
ターゲットパスはインストール中に使われ、パッケージマネジャにパッケージの内容をどこにインストールするのかを通知しします。
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ツールバー |
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LabTalkスクリプト |
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ソースパス |
このフィールドは、パッケージファイルすべてのソースパスを表示します。パッケージに追加されるすべてのファイルは、同じソースパスからのものでなければなりません。ソースパスは、最初にフォルダまたはファイルを追加したときにセットされます。
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ツリービューの下には、6つのボタンがあります。以下は、ボタンについての説明です。
ファイルの再パック |
このボタンをクリックして、パッケージに追加したすべてのファイルを再パックします。このボタンは、ファイルを変更し、変更したファイルをファイルパッケージ内に配置する場合に役立ちます。ファイルを削除して、再び追加するのではなく、単にこのボタンをクリックするだけで、ファイルに行ったすべての変更がパッケージに再パックされます。 このボタンはパッケージに少なくとも1つのファイルが存在しないと有効になりません。 |
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ツールバーの設定 |
このボタンをクリックして、ツリービューのツールバーブランチのボタングループファイル設定をセットします。 このボタンは、ファイルリストでファイルを選択しないと有効になりません。 |
フォルダの追加... |
このボタンをクリックして、フォルダを追加し、すべてのファイルとサブフォルダを選択したフォルダに含めます。 ツリービューのソースパスフィールドは、最初にフォルダまたはファイルがパッケージに追加されたときにセットされます。詳細は、ソースパスをご覧下さい。 |
ファイルの追加... |
このボタンをクリックして、パッケージにファイルを追加します。「パッケージにファイルを追加」ダイアログでファイルを指定するように促されます。 ツリービューのソースパスフィールドは、最初にフォルダまたはファイルがパッケージに追加されたときにセットされます。詳細は、ソースパスをご覧下さい。 |
ファイルの削除 |
このボタンをクリックすると、選択されたファイルをすべてパッケージから削除します。 このボタンは、ファイルリストで1つ以上ファイルを選択しないと有効になりません。 |
最も右のボタンは、ファイルリストを表示するのに使用します。
ファイルリストは、現在パッケージにあるすべてのファイルを表示します。リスト内のファイルの数と選択したファイルの数により、上記で述べたようにボタンの状態が変化します。
パッケージマネジャダイアログは、OriginC\OriginLab\XMLPackage.cにあるOriginCコードで扱われます。
XMLPackage.cファイルは、パッケージを操作するOriginのエクスポートされた関数のコレクションを呼び出します。次の関数がoUtils.hで宣言されており、OriginのokUtil80.dllからエクスポートされた関数です。
関数の戻り型および各関数が受け入れる引数についてはOriginCのUtils.hをご覧下さい。
パッケージをインストールするとき、Originは最初にパッケージが既にインストールされているかどうかをチェックします。既にインストールされている場合、Originは、そのパッケージが既にインストールされていることをユーザに通知し、インストールを続行するかどうかを尋ねます。ユーザがインストールを続行することを選択した場合、Originは最初に既にインストールされているパッケージをアンインストールし、続けて現在のパッケージをインストールします。
インストールされる各パッケージに対して、Originはパッケージをパックされたファイル無しでパッケージリストファイルにコピーします。パッケージリストファイルは、OPXList.xmlで、ユーザファイルフォルダに保存されています。
サイレントインストールができるようにOPXを作成するには、次のように設定を行います。
doc -s; exit;
OPXへ必要な変更を行い、Originを起動し、OPXをインストールし、人による操作無しでOriginを終了します。次のコマンドラインは、OPXファイルのサイレントインストールのサンプルです。
Origin8.exe -h -R "instOPX OPXFileName.opx"
上記のコマンドラインで、自分のOPXのファイル名に編集して使用できます。