グラフの凡例
Legend-ColorScale
概要
Originには、4つ凡例オブジェクトと2つのスケールオブジェクトがあります。このページでは凡例オブジェクトに焦点を当てます。スケールオブジェクトについての情報は、カラースケールとバブルスケールを確認してください。
グラフ凡例の要素
上の4つのグラフ凡例は、以下の要素を持ちます。

グラフ凡例は、グラフページ上に自動で作成される特別なテキストオブジェクトです。凡例オブジェクトには特別な名前 "Legend" が付いており、LabTalk表記を使用してOriginプロジェクトデータにプログラミング的にリンクされています。凡例オブジェクトを編集しなければ、この表記は表示されません。通常、シンボルや凡例テキストなどの「解釈された形」で表示されます。
下図は、凡例のオブジェクトプロパティダイアログボックスで、中央のパネルにはLabTalk表記を表示し、下部パネルに実際に凡例に表示される内容(LabTalk表記が解釈されたもの)を示します。
凡例のシンボルとテキストを作成するには、ダイアログボックスの設定と組み合わせてプロット関連のメタデータを使用することが一般的には望ましいです。設定方法は以下を参照してください。
しかしながら、このようなプログラム化された凡例に使用が制限されているわけではありません。時には、凡例オブジェクトを手作業で編集する法が最も速い方法であることもあります。凡例はテキストオブジェクトなので、次の示すようなテキストオブジェクト共通の方法で編集できます。
- 凡例のダイアログボックスを開くには、グラフ上の凡例のテキストの上でCtrlキーを押しながらダブルクリックまたは右クリックして、プロパティを選択します。
- プロパティを開かずに直接編集したい場合には、ダブルクリックします。
凡例の編集
 | 凡例と色スケールのカスタマイズ専用のミニツールバーがあります。使用可能なボタンは、プロット/凡例のタイプによって異なります。ツールバーを表示するには、凡例または色スケールオブジェクトをクリックして選択します。

|
- 凡例をクリックして選択し、Deleteキーを押すか、右クリックしてメニューから削除を選択します。
- 凡例オブジェクトの上でダブルクリックして凡例ダイアログを開きます。枠タブで、枠をなし、ボックス、影、マーブルを設定できます。必要に応じて、塗りつぶし、境界線の色などを設定します。背景色を設定する場合は、テキストタブの白地のチェックを外します。
- 凡例オブジェクト周りの線の太さや色を変更(枠 = ボックスまたは影)
- 凡例オブジェクトを選択します。スタイルツールバーの線/境界の線種ボタン
を使います。線/境界の太さリスト
を使って、線の太さを設定します。または、プロパティダイアログボックスの枠タブのコントロールを使用して、境界の幅と色を変更します。
- 凡例オブジェクトを選択し、緑色のハンドルの1つをドラッグします。
- 2D凡例オブジェクトを選択し、Ctrlキーを押しながら緑のハンドルの一つをドラッグすると、凡例の項目を複数列の表示にできます。

- テキストの折り返しが有効になっている場合は、これを実行できないことに注意してください。
- 凡例オブジェクトの外側の端をポイントし、ポインターが「手」になったら、1回クリックしてハンドルを表示します。ハンドルをドラッグして余白を追加または削除します。

- Note: 3Dグラフの凡例では、このように余白を調整することもできます。
- グラフ上で右クリックし、作図の詳細を選択します。左パネルでグラフページのレベルを選択し、凡例/タイトルタブを開き、凡例シンボルの幅(フォント幅の%)を編集します(このコントロールはプロットタイプに依存します。たとえば、線+シンボルグラフでは、シンボルは変化しませんが、線の長さが変化します)。

- 凡例オブジェクトの上でダブルクリックして凡例ダイアログを開きます。テキスト タブにある, 行間隔(%)リストを編集します。(リストから値を入力/選択します。)Origin 2022bより、項目間に不規則な行間隔を作成(つまり、グループ化)できるようになりました。
- 凡例テキスト上でCtrllキーを押しながらダブルクリックしてインプレース編集モードにし、グラフ凡例に直接テキストを入力します。上付き文字などを含むテキストの書式設定は、書式ツールバーを使用します。
- 凡例オブジェクトでクリックして、フォーマットツールバーのボタンを使います。いくつかのボタンはインプレース編集モードでなければアクティブになりません。(Ctrl+ダブルクリック)

Note:下の図のように、凡例のテキストの色をシンボルの色に揃えたい場合
:
- フォーマットツールバーでフォントの色を自動にセットするか、凡例を右クリックしてコンテキストメニューからプロパティを選択し、オブジェクトのプロパティダイアログ色を自動にします。
または、
- 凡例オブジェクトを右クリックして凡例:プロットに従ったテキスト色と選択します。
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- 凡例にシンボルやギリシャ文字などの特殊文字を追加する
- 凡例テキスト上でCtrlキーを押しながらダブルクリックしてインプレース編集モードにし、書式ツールバーのフォントやギリシャ文字のボタンを使用します。または、インプレースモードで右クリックし、シンボルマップを選択してこれを使用します。
-

データプロット凡例の編集
データプロットの凡例は、多くの2Dおよび一部の3Dグラフで最も一般的な凡例です。
凡例、更新と再構成 データプロット凡例の編集を行う前に、凡例の 更新と 再構成 の違いを知っておく必要があります。更新は前回までの編集を保存しますが、再構築は保存しません。
凡例のショートカットメニューからメニューコマンド(凡例の更新または凡例の再構成)を選択するか、凡例の再構成
ボタンをクリックして更新または再構成できますが、ページレベルの作図の詳細ダイアログには凡例更新モードがあります。この設定が再構成になっていると、グラフにデータプロットを追加したり、取り除いた時に凡例の内容が上書きされますので注意が必要です。
- グラフをアクティブにし、フォーマット:作図の詳細(ページ属性):凡例/タイトルタブを開き、凡例更新モードを追加/削除時に再構成または、追加時に再構成に設定します。凡例更新モードをなしにした場合、グラフレイヤの内部で右クリックして凡例:凡例の再構築と進むか、凡例:凡例の更新と進んで凡例オブジェクトを更新します。
- グラフレイヤ内で右クリックして凡例:凡例の更新と進みます。legendupdateダイアログで、適用対象をページ全体にし、更新モードを再構成して、凡例を全てのページ用の1つの凡例にします。
- 凡例オブジェクトを選択し、右クリックして凡例:逆順(初期設定の凡例のみ)を選択します。または、凡例更新のダイアログボックス を開いて、順番 の制御を使います。思った通りの順序にならない場合は、インプレース編集モードか、凡例上で右クリックしてプロパティを選択して開くダイアログで、凡例の項目を順序通りに変更します。
- 非表示データプロットやフィット曲線の凡例の項目を隠したい場合があります。このような場合、凡例の項目上で右クリックして、凡例:表示されている凡例のみ表示する、または、凡例:フィット曲線の凡例を隠すを選択します。
- グラフ凡例を右クリックして、コンテキストメニューから凡例:凡例シンボルを非表示にするを選択します。作図の詳細の凡例/タイトルタブの凡例シンボルの幅を0%に設定しても同じようになります。
- 凡例を右クリックし、コンテキストメニューから 凡例: フィット曲線の凡例を隠す / 凡例: 関数グラフの凡例を非表示にする を選択します。
- 凡例上で右クリックして、メニューからアクティブデータセットの標識を選択すると凡例内のシンボルの周りに標識(赤い四角)が表示されます。作図の詳細の凡例/タイトルタブのアクティブデータセットの標識にチェックをつけても同じです。

- 凡例に特別なポイントを追加するには (折れ線、散布図、線+シンボル、縦棒/横棒)
- シングルデータポイントを編集 出来ます。Origin 2018SR0から、グラフの凡例で右クリックしてから凡例:凡例の再構築を選択し、それらのポイントをグラフに自動的に追加することが出来ます。
- \L([LayerIndex.]PlotIndex[,PointIndex][,S:SizeOption])シンタックスを使用します。S:##(ここで## はプロットシンボルのポイントサイズで、上限は約16pt)、または、S:p##(p## はフォントサイズのパーセントで範囲は1-99)の2つの方法で指定できます。例えば、凡例表記が\l(3,s:24) %(3)の時は、シンボルサイズは24ポイントで、\l(3,s:p50) %(3)の時は、フォントサイズの50%の大きさになります。この表記についての説明は、凡例の置換表記を参照してください。
- 凡例オブジェクトの上でダブルクリックして凡例ダイアログを開きます。シンボルタブを開き、シンボルサイズを設定します。値を入力するか、リストから選択値 > 100 (%) の入力をサポートしています。

- 凡例のプロパティを開きます。シンボルタブを開き、線の太さを設定します。値を入力するか、リストから選択値 > 100 (%) の入力をサポートしています。

- 凡例のプロパティを開きます。シンボル タブをクリックし、線+シンボルのスタイル のドロップダウンリストから選択します。

- 凡例のプロパティを開きます。シンボル タブをクリックし、パターンブロックの幅 のドロップダウンリストから選択します。

上の、凡例シンボルを太くするにはを参照します。
- 凡例のプロパティを開きます。シンボル タブをクリックし、パターンブロックの高さ のドロップダウンリストから選択します。

- legendupdateダイアログボックスを使用する。グラフレイヤ内で右クリックして凡例:凡例の更新と進みます。凡例の自動更新モードから、凡例テキストのオプションを選択します。カスタムを選択すると、凡例のカスタムフォーマットの項目で詳細に設定できます。カスタムでは、ヘッダ情報を統合することができます。このトピックについては、@オプションの全リストを確認してください。
- ワークシート列ラベル行の情報を凡例テキストに手動で入力
- シンタックス%(PlotIndex,@option)を使います。任意のテキストが混在している複数の「@オプション」を結び付けるには、下記に示すように、%(PlotIndex,@(@option1+@option2+...)) を使います。このトピックについては、@オプションの全リストを確認してください。
-
.
- ワークシートに格納された変数を凡例テキストに入力する他のオプション
- 凡例テキスト上でCtrl+ダブルクリックして、インプレースの編集モードを使用します。右クリックして情報変数の挿入を選択します。変数を挿入ダイアログボックスについての詳細情報は、こちらのページを確認してください。
- 凡例オブジェクト上で右クリックして、プロパティを選択します。枠タブで、テキスト折り返し, 高さ調節にチェックを付けます。または、オブジェクトを選択して、ミニツールバーのテキストの折り返しボタンを使用します。これは、自動生成された凡例の列メタデータ(コメント(1行目)など)に対して機能します。凡例テキストを手動で編集して長い文字列を折り返す必要がある場合は、エスケープシーケンス\ww(文字テキスト)をご参照ください。また、「%(CRLF)」を使用して改行をハードコードする(次へ)も参照してください。
- 凡例オブジェクト上で右クリックして、プロパティを選択します。テキストタブで、整列ドロップダウンから右と設定します。
- legendupdateダイアログボックスで、凡例の自動更新モードをカスタムにして、フォーマット文字列として"%(CRLF)"を入力します。作図の詳細(ページ属性)でも同じ操作が可能です。凡例/タイトルタブを開き、%(1), %(2)の解釈モードをカスタムにして、カスタム凡例のテキストを入力して、テキストを改行する位置に "%(CRLF)"を含めます。
- 凡例オブジェクトへの行セパレータの挿入を参照してください。
- データプロットから独立した凡例シンボルやテキストのマニュアル式追加
- 凡例オブジェクトをダブルクリックして凡例のプロパティを開きます。テキストタブをクリックして、ダイアログ右下にある凡例シンボル追加ボタン
をクリックします、テキストボックスで新しいラインを開始し、凡例シンボルを追加します。凡例のシンボルコードに沿った凡例テキストがマニュアルで追加されます。”シンボル”はシンボル、線、または線+シンボルを指します。
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- データプロットから独立した凡例シンボルやテキストの別追加方式
- このシンタックスを使用します。
- 凡例オブジェクトの名前の変更凡例上で右クリックして、プロパティを選択します。 プログラミングタブで名前を "Legend" 以外に変更します。
- 編集した凡例上で右クリックして、フォーマットのコピーからオプションを選択します。編集を適用したい凡例上で右クリックして、フォーマットの貼り付け先からオプションを選択します(フォーマットのコピーと貼り付けを参照)。
- 凡例を再構築して1つの凡例タイプのみを表示し、凡例を自動的に更新する
- 凡例を右クリックして、1つの凡例タイプを使用して自動更新を選択します。
特別な凡例の編集
4種類の凡例オブジェクトを 1つのグラフに共存させることができます。例えば、複数Yデータセットをボックスチャートとして作図したとします。データプロットとボックスチャート要素の凡例の両方を表示させたい場合を考えます。
- グラフを作成したら、凡例の再構築
ボタンをクリックすると、グラフに合った凡例が作成されます。
- 凡例オブジェクトを右クリックして、凡例を選択し、サブメニューの第一グループにグラフに適用可能な凡例の種類が表示されます。1つを選択して、既存の凡例に付加します。Note: 各タイプの凡例オブジェクトは、グラフレイヤに一度しか表示できません。
- グラフ操作メニューやグラフ上で右クリックしても凡例メニューオプションを利用できます。
- 特別な凡例は、対応する編集メニューを持ちます。
- カテゴリー値の凡例
- 1ポイントずつの凡例
- ボックスチャートの内容の凡例