接続機能あるいはデータコネクタは、OriginPro 2019bで追加された新しいインポート機能です。この新しいフレームワークは、Originの従来のファイルインポート方法よりも、スピード、シンプルさ、データ整合性で優れます。コネクタとインポート機能との違いについては、次を参照してください。
データコネクタは、従来のインポート機能よりも高度なデータ保護が可能です。
「データ保護」によって、インポートされたデータを変換する目的で(たとえば、値の設定などを使って)ワークシートの最後に列を追加するといった操作ができなくなるということではありません。「データ保護」は、元のデータを変更することを防ぐのみです。 インポート後のデータを自由に編集する必要がある場合は、コネクタアイコンをクリックし、(a)シートを接続しない、(b) データコネクタを削除して、データコネクタを削除できます。それぞれの違いについては、下のコネクタのメニューを参照してください。ほかに、(c)インポートしたデータのロック解除 (Origin 2021b 以降で利用可能)も利用できます。 |
ワークシートまたは行列にコネクタを追加すると、シシートの左上にコネクタオブジェクトが追加されます。このオブジェクトは、データソースへの接続を管理するために使用する情報が保存されています。
アクティブなワークシートや行列にコネクタを追加するには、次のいずれかの操作を行います。
接続状態によって表示されるアイコンが異なります。
アイコン | 接続状態 |
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シートはデータコネクタの宛先として使用されています。 | |
- | シートはまだデータコネクタによって使用されていません。 |
データソースに更新があります。 | |
データソースのファイルが存在しません。 |
コネクタアイコンにマウスカーソルを合わせると、ツールチップとして基本のコネクタ情報が表示されます。 ツールチップの内部を右クリックしてコピーを選択すると、情報をクリップボードにコピーできます。 |
コネクタごとのダイアログ設定は、次のトピックを参照してください。
コネクタを追加したら、シートのコネクタアイコンをクリックして接続を管理できます。
データソース | ダイアログが開き、データソース選択と変更が可能です。
データソースがディスクファイルの場合、データソースファイルパスダイアログが開きます。 選択して参照し、データソースパスを以下のいずれかの方法で保存します。
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選択 | ダイアログを再度開いてインポート設定を調整するか、インポートするブランチを選択します。 | ||
オプション | HTML表コネクタ(ファイル/Webに接続)でのみ利用可能です。詳細はこのページを参照してください。 | ||
インポート後に実行するスクリプト | インポート後に実行するLabTalkスクリプトを入力します。インポート後のスクリプトについての詳細は下記のインポート後に実行するスクリプトをご覧ください。 | ||
インポート 全てのブックをインポート |
ソースデータを以下のようにインポートします。
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自動インポート | 自動インポートは、次のいずれかの場合に発生します。
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インポートしたデータのロック解除 | チェックをつけるとインポートしたデータの編集が可能です。コネクタアイコンをクリックし、インポートを選択してデータを再インポートすると、編集保護が復元されます。 | ||
インポート後のアクションをリセット | インポート後のデータに対して何らかの操作、たとえば一部の列を削除するなど下場合、データを再インポートする前に、このメニューを選択してアクションをリセットする必要があります。 | ||
シートを接続しない | ワークシート/行列とデータソース間の接続を解除します。また、編集保護も解除します。 コネクタアイコンは残るので、後でデータを再接続してインポートすることができます。 | ||
データコネクタを削除 すべてのブックからコネクタを削除 |
以下のデータコネクタを削除します。
全シートから編集保護を削除します。さらに、保存時にインポートデータを除外チェックマークも外します。 | ||
保存時にインポートデータを除外† | チェックを付けるとインポートしたデータを消去しますが、ワークブックやプロジェクトを保存するときは接続を維持するので、プロジェクトサイズを小さくすることができ、必要に応じてデータを簡単に再インポートできます。インポートされたデータからグラフがプロットされている場合は、インポートされたデータが消去された後にグラフにダウンロードボタンが表示されます。
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共通データパス | データソースメニューでソースファイルにすばやくアクセスするために使用できる共通データパスを設定します。このパスは、プロジェクト内のすべてのブック間で共有され、プロジェクトとともに保存されます。
共通データパスとして親フォルダを設定するのが一般的です。グループメンバーがアクセスする共有フォルダに共通データパスを設定してから、プロジェクトを共有すると、その利点はさらに明白になります。 | ||
ファイルのチェック一時停止 | 数回チェックした後、ソースファイルが存在しないことが判明した場合、それ以上チェックせず、このメニューのファイルのチェック一時停止にチェックがつきます。アイドルチェックを再開するには、このメニューのチェックを外す必要があります。 | ||
他のファイルでシートを複製 | インポート設定 (インポート後に実行するスクリプトを含む) や解析操作などを含めて現在のワークシートを複製し、ポップアップダイアログで選択した新しいファイルをインポートします。
次のセクションのクローンインポートも参照してください。 |
複数ファイルに接続 | 現在、一部のコネクタタイプは、一度に複数のファイルのインポートをサポートしています。たとえば、ワークブックの場合はCSVおよびExcelコネクタ、行列の場合はMatlab、MetroPro、およびWDFコネクタです。 ダイアログの詳細は、このドキュメントをご参照ください。 | ||
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クローンインポート | データ: ファイルからインポートメニューでインポートされたデータで利用できます。データ: ファイルからインポートメニューでインポートした後、アクティブワークブックをテンプレートとして使って、現在のワークブックの複製に新しいファイルをインポートするのがクローンインポートです。現在のワークブックに解析処理が含まれている場合、解析ツールの再計算モードに関係なく、複製の再計算が自動で実行されます。現在のワークブックにN 個のインポートシートがある場合、クローンインポートではN 個のデータファイルを選択順にグループ化し、それに応じて同じグループを1つのブックにインポートします。
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デフォルトでは、インポートファイルからのデータサイズが500kB より小さい場合、プロジェクトに保存され、それより大きい場合は保存されません。
次のLabTalkシステム変数を使って、データ除外のデフォルト設定を変更できます。
現在のウィンドウに対し、手動でデータ除外の設定を上書きする方法
インポートファイルサイズまたは、@FSE、 @DNS、@FSEWの設定にかかわらず、次の方法でプロジェクトにデータを保存できます。
@IPDCの現在の値に関係なく、ソースデータへの接続を切断することなく、インポート時にデータを後処理できます。これは、次の2つの方法で実行できます。
インポート後に実行するsukriダイアログを開き、
例えば、web page-Boston Weather in 1903からJanuary 1903 Boston Weatherの表をインポート後、それぞれの列で平均値を表示するためにユーザパラメータ行として”Mean”行を追加したいとします。 wks.userparam(++Mean); loop(i,2,wks.dc.c2) { wcol(i)[Mean]$="=Mean(this)";} そして、(ドラッグして)ナビゲーションパネルにある複数の表を選択し、アクティブシートを複製して接続のコンテクストメニューを使ってアクティブシートの設定を利用し、12か月の表全てをインポートします。 |
ワークシートのプロパティダイアログボックス(ワークシート:ワークシート・スクリプト)を使用してLabTalkスクリプトを組み込むこともできます。
以下の例は、wdeldup X-ファンクションを呼び出して、他の列の関連する値を平均することにより、参照列(列1)の重複する値を削除する方法を示しています。 他の例はこのOriginLabのブログ記事で参照してください。 |
他の事項:
複数ファイルに接続の他、現在データコネクタは一度に1つのファイル/表をインポートできます。同じWebページの複数の表、または同じパスの複数のファイルをインポートする場合は、ワークシートに追加メニューを使用して同じブックにすばやくインポートできます。
複数のファイル/表を1つのブックにインポートする
各ワークブックは異なるデータソースを持つことができますが、コネクタタイプ(テキスト/CSV、JSON、またはOPJUなど)は1つだけです。つまり、ブック中の各ワークシートは、そのコネクタタイプでサポートされているデータソースをそれぞれ持つことができます。
デフォルトメニューにないデータタイプをインポート