Originは、多くの一般的なファイルタイプに対してドラッグ&ドロップでのインポートをサポートしています。歴史的な理由により、複数のテクノロジーが使用されています。Originワークシートまたは行列シートにファイルをドロップすると、使用方法を決定するコードチェックシーケンスが発生します。下記のインポートコードの読み込む順序をご参照ください。
Note: 管理者として実行でOriginを起動している場合、ファイルのドラッグアンドドロップはできません。 |
ファイルがOriginにドロップされと、このシーケンスが発生します。
.dat、.xls/xlsx、.txt、.csv のドラッグアンドドロップ時の挙動は、システム変数@IFSを設定することで変更できます。次のセクションのNotesを参照ください。 |
データコネクタはOriginの最新データインポート技術です。データコネクタは、テキスト/CSVやExcelなどの一般的なデータファイルの簡単なデータ取り込みを提供します。多くの場合、ファイルは自動的に処理され、ダイアログボックスを構成したり、設定をシートや外部のフィルタファイルに保存したりする必要はありません。テキスト/CSV と Excel のコネクタはどちらも、日時データを適切に処理します。データは、インポート時に自動的に認識され、シートで書式設定されます。
Originインポートフィルタ(* .oif)ベースのルーチンを使用している場合でも、完全にサポートされています(下記Noteを参照ください)。ただし、利用可能なコネクタのいずれかを使用してデータをインポートすることをお勧めします (データ: ~に接続)。また、インポートフィルタをデータコネクタ (ファイルに接続: インポートフィルタ) で使用できることに注意してください。
ファイルのインポートにXファンクションベースのダイアログの1つを使用する場合(データ: ファイルからインポートに存在する)、ダイアログボックスの現在の構成をダイアログテーマに保存するか、ドラッグ&ドロップの設定を保存を選択できます。
ドラッグ&ドロップの設定を保存を選択した場合、インポートフィルタがシート自体に保存されます。シートまたは複製されたシートがアクティブである限り、同じファイルタイプと構造の新しいファイルをドロップして、シートにきれいにインポートできます。
インポートウィザードは、ASCIIおよび単純なバイナリ(「単純な」とはオプションのヘッダセクションの後に連続的なバイナリ構造をもつこと)ファイルのインポートをサポートします。データがこれら2つのカテゴリのいずれかに分類されない場合は、データのインポートのための独自のOrigin Cコード(ユーザ定義)を書くことができます。
データタイプに関係なく、ウィザードを使用してデータ ファイルをインポートする主な利点の1つは、カスタム設定を Originインポートフィルタ (*.oif) に保存して、同じ構造のファイルをインポートするために繰り返し使用できることです。フィルタを作成したら、それ以降のファイルはドラッグアンドドロップして簡単にインポートできます。
インポートウィザードでインポートフィルタを作成する通常の手順は、インポートウィザードを開き、データファイルを選択し、各ウィザードページでファイルの構造を解析し、ファイルやウィンドウ名のオプションを選択し、保存、再利用するヘッダ情報を選択するといった設定を行います。 ファイルインポート設定が完了したら、インポートフィルタとして設定を保存できます。(今後似たようなファイル構造を持つファイルをインポートすることがあるのなら、フィルタを保存することをお勧めします。)
インポートフィルタを作成する場合、フィルタを (a) データファイルのフォルダに保存するか、(b) ユーザファイルのフォルダに保存するか、(c) ウィンドウ内に保存するかを選択できます。全てのオプションでファイル取り込み時のドラッグアンドドロップを行うことができます。
フィルタをウィンドウ内に保存するメリットは、フィルタをウィンドウと一緒に移動することができ、Originプロジェクトファイル(*.opju)や子ウィンドウファイル (*.ogwu)の一部にできることです。
二つの異なるオプション(データファイルフォルダとユーザファイルフォルダ)では、フィルタを別の*.oif ファイルとして保存する必要があります。ここでの主な利点は、インポート時の自由度が高いことです。フィルタ(データフォルダ)を常に使用するか、フィルタを使用せずに代わりにデータコネクタを使用するかを選択できます (フィルタマネージャ (設定: インポートフィルタ・マネージャ) で ユーザフィルタのドラッグ&ドロップのサポートチェックをオフにすることにより)、または別の優れたオプション - インポートフィルタファイル設定 (データ: ファイルに接続: インポートフィルタ) でデータコネクタを使用する。
一度作成すれば、構造が少し異なるファイルをインポートする場合でも、すべてのインポート設定を行うのではなく、フィルタファイルを少し調整するだけで利用できます。 ここでの手順は、ウィザードを開き、(1) インポートフィルタを変更するファイルを選択し、(2) インポートフィルタをロードします (「適用可能なフィルタを表示」のチェックをオフにする必要がある場合があります)。 (3) 必要に応じて設定を変更しながらウィザードを進め、(4) ウィザードの「フィルタの保存」ページでフィルタ設定を新しい名前で保存します。
インポートフィルタは、特定のファイル名(または似たようなファイル名)でしか扱えないようにしたり、指定したファイル拡張子を持つすべてのファイルに適用するように幅広く指定したりすることができます。 例えばXYZ_001.CSV, XYZ_002.CSV, XYZ_003.CSV.のような順次的な名前を自動的に付ける機器を使っている場合には、 ワイルドカード文字 "*" を使用して、"*.CSV"のように指定すれば、データファイルフォルダ内の全ての.CSVファイルをターゲットにすることができます。 もし、"XYZ*.CSV"のように指定すれば、ファイル名の最初にXYZが付く全てのCSVファイルをターゲットにすることができます。
ASCII、バイナリ、ユーザ定義のインポートフィルタを定義するとき、ターゲットウィンドウとターゲットウィンドウテンプレートを指定する必要があります。ユーザ定義以外のデータタイプの場合、ターゲットウィンドウは、ワークブックに制限されています。 ユーザ定義では、ウィンドウの作成はOrigin C コードで行うので、ターゲットウィンドウとターゲットウィンドウテンプレート(ターゲットウィンドウが無しの場合)を指定する必要はありません。
インポートフィルタを定義していれば、1つ以上のファイルをワークシートにドラッグ&ドロップする時に、そのウィンドウがターゲットウィンドウタイプである場合、Originは、フィルタで指定されている設定で、そのファイルを新しいワークブック/新しいワークシート/新しい列のいずれかにインポートします。 例えば、 (1) フィルタのインポートモード が列を追加して読み込むにセットされており、(2) ファイルがワークブックウィンドウ(フィルタ内にあるターゲットウィンドウのタイプ)にドロップすると、アクティブワークブックのアクティブワークシートの列としてファイルがインポートされます。アクティブシートが空白列の場合、最初の列から入力されます。この場合、アクティブワークブックは、正しいターゲットウィンドウのタイプになっており、各ファイルは新しい列を作成することだけを要求します。新しいウィンドウを作成する必要が無いので、ターゲットウィンドウテンプレートは使われません。
フィルタのインポートモードが、ブックを新たに作って読み込むに設定されている場合、最初にドロップしたファイルは、アクティブシートの列が空白ならアクティブワークブックにインポートされます(ターゲットウィンドウは正しいタイプ)。2つめ以降のファイルは、ターゲットウィンドウテンプレートを使用して作成した新しいワークブックにインポートされます。 なお、ターゲットウィンドウテンプレートは、アクティブなワークブックウィンドウの基になったテンプレートと同じ場合もそうでない場合もあります。 しかし、デフォルトのターゲットウィンドウ テンプレート (インポートウィザードの「データソース」ページにあるドロップダウンリストから<デフォルト> を選択) は、デフォルトのOriginワークシートまたは行列シートになっています。 別のデフォルトテンプレートを選択していない限り、これは ORIGIN.OTW (ワークシート) または ORIGIN.OTM (行列) になります。