Originは、データプロットのズームやパン、XY座標値やその他のデータポイントメタデータの読み取り、選択したデータポイントの強調表示やマスクなど、データをグラフィカルに検索するためのツールを多数提供しています。
Origin 2016からアドオンツールのアプリが利用可能になりました。OriginLabWebサイトのファイル交換の場には様々なデータ検索および分析のためのツールが追加されています。Originの標準機能ではない探索ツールや解析ツールが必要な場合は、アプリを確認してください。アプリにもない場合、リクエストをお待ちしています。 |
プロットの強調表示でデータのサブセットを選択し、より詳細な分析を行うことができますが、基本的なレベルでは、視覚的な比較をすばやく行うのに役立ちます。
プロットを強調表示する方法
データプロットの迅速なチェックに役立つその他のOrigin機能:
データフィルタが適用されているワークシートデータをプロットする場合は、データスライサーパネルを有効にし、フィルター条件をすばやく変更して、プロットへの影響を確認できます。このツールは、単一のカテゴリをプロットして比較することを目的としています。
ここでは、ツールバー、キーボード、メニューコマンドにより2Dグラフの表示を変更する方法を説明します。これらのツールとコマンドは次の2つのグループに分けられます。
ページレベルのズームとパンはグラフを変更しません。グラフページのどの部分がグラフウィンドウ内に表示されるかを決定するだけです。標準ツールバーのズームドロップダウンリストで、現在のズームレベルを確認できます。ページレベルのズームとパンは、グラフの印刷やエクスポートに影響ありません。しかし、軸の再スケールツール( や)は軸のスケールを変更してグラフの印刷やエクスポートに影響します。 |
†ノート:これらは古いツールや方式で、既に廃止されています。ツールバーボタンはデフォルトでは表示されていません。ワークスペースにこれらを追加するには、カスタマイズツールバーダイアログボックスを使います。 (表示:ツールバー > グラフ ボタングループ)。
アクション | ボタン | ショートカットキー | メニュー | ノート |
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再スケール: XとY方向にグラフを再スケールとパンニングします。 | Z + マウスの右ボタンを押し、垂直方向 (Y方向にスケーリング) または水平方向 (X方向にスケーリング) にドラッグします。 | -- |
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X方向にグラフを再スケール | -- | Z + マウスのホイールをスクロール または |
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X方向にグラフをパン | -- | X + マウスのホイールをスクロール または |
-- |
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X軸の再スケール: X方向にグラフを再スケール | -- | -- |
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Y方向にグラフを再スケール | -- | SHIFT + Z + マウスのホイールをスクロール または |
-- |
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Y方向にグラフをパン | -- | SHIFT + X + マウスのホイールをスクロール または |
-- |
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Y軸の再スケール: Y方向にグラフを再スケール | -- | -- |
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XY軸の再スケール: XとY方向にグラフを再スケールします。 | -- |
-- |
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Z軸の再スケール: Z方向にグラフを再スケールします。 | -- |
-- |
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軸スケールの拡大/復元: XとY方向にグラフを再スケールとパンニングします。 | また、 | -- | -- |
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再スケール: 全ての方向でグラフを再スケールします。 | Ctrl + R | グラフ操作: 再スケールして全てを表示 |
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3Dグラフ | ||||
X方向に再スケール | -- | Z + マウスのホイールをスクロール | -- | プロットが3Dの枠外にある場合は、作図の詳細 > その他の3Dオプションタブ (レイヤレベル)に移動し、クリッピングで設定します。 |
Y方向に再スケール | -- | SHIFT + Z + マウスのホイールをスクロール | -- | |
Z方向に再スケール | -- | D + マウスのホイールをスクロール | -- |
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以前は3Dレイヤが選択されたときに表示されていたこのopenGLツールバーは、レイヤレベルのミニツールバーボタンに置き換えられました。 |
3Dグラフのレイヤ内をクリックすると、レイヤが選択され、ミニツールバーが表示されます。回転モードボタンをクリックして、回転モードに入ります。 次に、以下にリストされているホットキー/マウスの組み合わせのいずれかを使用します。 または、グラフ内の半径方向の回転ハンドルをマウスでドラッグします。
Originには、データプロットを視覚的に探索したりラベル付けするいくつかのツールが提供されています。これらのツールはプロット操作・オブジェクト作成ツールバー(表示:ツールバー)から利用できます。同様のツール、垂直カーソルガジェットがガジェットメニューから利用可能です。
多くの2Dグラフ、3D散布図、XYY 棒およびXYZググラフで、データポイントにマウスを置いたときにデータポイント値を読み取る、編集可能なツールチップが表示されます。
ツールチップショートカットメニュー
ツールチップの編集やその他のオプションについては、データポイントのツールチップを直接右クリックしてください。
データポイントツールチップダイアログは、データ情報ウィンドウの設定ダイアログ(データ情報レポート設定)とほぼ同じです。データポイントツールチップの編集については、データ情報ウィンドウを参照してください。
デフォルトでは、データポイントのヒントが中程度の透明度で表示されます。LabTalk System Variable @TDTの値を変更することによって、ツールチップの透明度に影響を与えることができます。LabTalkシステム変数の値を変更する方法については、このFAQを参照してください。 |
データポイントツールチップの代わりに表示できる2つ目のツールチップがあります。これをデータプロットツールチップと呼びます。このカスタマイズ不可能なツールチップは、ソースブック、ワークシート、および座標データセットを表示します。
デフォルトでデータポイントツールチップが表示されます。データプロットツールチップを使用する場合は、データポイントツールチップを右クリックして、データプロットツールチップを表示を選択します。逆に、データプロットツールチップを右クリックしてデータポイントツールチップを表示と操作もできます。
グラフウィンドウをアクティブにして表示メニューをクリックし、データツールチップの横のチェックマークをオフにすると、データツールチップの表示をオフにできます。
より複雑ですが、より高度な制御を可能にするツールチップ表示を制御する2つ目の方法があります。これにはLabTalkシステム変数値の変更(@PTと@PTI)を伴います。
@PT=0; //データプロットとデータポイントツールチップの両方を無効にする @PT=1; //2次元グラフ用のデータポイントツールチップを有効にする @PT=2; //3D OpenGLグラフのデータプロットツールチップを有効にする(初期設定) @PT=3; //2Dグラフと3D OpenGLグラフの両方のデータプロットツールチップを有効にする @PTI=0; //データポイントツールチップのみを無効にする @PTI=1; //データポイントのツールチップを有効にする(デフォルト)
データラベル(アノテーション)ツールのボタンから距離計測ツールと角度計測ツールのボタンを利用できます。
アノテーションツールはデータポイントにラベルを付けるときに使用します。このツールは、「散布図」「線+シンボル」「縦棒/横棒」グラフで有効です。数種類の標準データポイントのラベルから選択するか、LabTalkスクリプトを使用したカスタムラベルを作成します。
データポイントに注釈をつける方法
ポインタツールを使用して調整:
Note: 文字列フォーマットの詳細については、次のプログラミングヘルプを確認してください。
ヘルプ: プログラミング: LabTalk > 言語リファレンス > オブジェクトリファレンス > アルファベット順オブジェクト> 文字列 |
スクリーンリーダは、グラフページ上のカーソルのXY(Z)座標をレポートするために座標データ表示ウィンドウを使用します。データリーダはデータポイントの座標を読み取るのではなく、グラフ軸に対応したページ座標を読み取っています。
座標データ表示ウィンドウはスクリーンリーダツールを選択すると自動で開きます(デフォルトでは、座標データ表示ウィンドウはOriginのワークスペースにドッキングしています)。
座標データ表示ウィンドウの各種設定はタイトルバーまたはウィンドウ内部で右クリックして利用可能です。
スクリーンリーダを使用するには:
データリーダは、グラフ内のデータポイントに関連する情報を読み取るツールです。座標値だけでなく、データポイントに関する画像などのメタデータを含む複雑な情報を表示することもできます。データリーダは、編集可能なデータ情報ウィンドウと連携して利用します。
データリーダツールは、データカーソル及びとデータハイライターツールは、データカーソル及びとデータハイライター のツール両方にグループ化されています。常に表示されるツールバーボタンは1つだけです。非表示のツールを選択するには、ボタンの右下の隅にある小さい矢印をクリックして、ショートカットメニューからツールを選択します。
データリーダを使いながらグラフを拡大できます。ツールがアクティブなときに、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを使用して、ページを拡大または縮小します。 |
データリーダツールを使うには、
データ リーダの矢印キーの加速とデータの増分を制御するシステム変数があります。詳細な情報はグラフの座標値を読み取るにある概要の表をご覧ください。 |
データカーソルツール(データリーダツールとグループ化されている)は、データプロットに1つ以上のカーソルを配置でき、(データ情報ウィンドウを使って)カーソルの座標を読み取ったり、2つのカーソル間の距離や、カーソルとデータリーダで選択したポイント間の距離を計測できます。
チュートリアル:データカーソルツールで相対距離を計算
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距離計測ツールボタンは、プロット操作・オブジェクト作成ツールバーのデータラベルツールと角度測定ツールともにある「分割ボタン」にあります
距離計測ツールを使うと、2Dグラフの2点間にラベル付きの両方向矢印を描画できます。
角度計測ツールボタンは、プロット操作・オブジェクト作成ツールバーのデータラベルツールと距離測定ツールともにある「分割ボタン」にあります。
角度測定ツールを使用して、<180°の内角を描画してラベル付けします。
データハイライターは、ツールバーのデータリーダーとデータカーソルツールとグループ化されています。データハイライターを使用して、グラフ内の1つまたは複数のポイントを選択し、同時にワークシート内の対応するデータ行を強調表示します。選択されていない点は、グラフとワークシートでグレーアウト表示されます。
データハイライターモードの間は...
上述のように、グラフウィンドウでESCを押してデータを選択状態にできますが、それをせずにワークシートでハイライトされたデータを作図しようとすると、作図のセットアップ定ダイアログが開き、最初から設定が必要になります。この場合、システム変数 @QDHT=1 を設定することで、ESCキーを押さずに選択状態にできます。これにより、ワークシートに直接移動して、ハイライトデータから直接プロットできます。 システム変数を設定する方法のほかに、データハイライターでデータポイントを選択したとにミニツールバーのサブセットシートの作成ボタンをクリックすることで新規シートにデータを出力可能になっています。 |
データハイライターがアクティブな時に、グラフまたはワークブックウィンドウの右上でミニツールバーが表示されます。このツールバーには、サブセットシートの作成、ポイントを削除、選択したポイントのマスク/マスク解除、選択不可ポイントのマスク/マスクマスク解除、プロパティダイアログを開くの5つのボタンがあり、これらを使用して複数ワークシートからデータを取得できます。
複数シートからプロットされたポイントを取得するには
複数ワークシートからプロットされたグラフのポイントサブセットを単一シートに取得することができます。
、アノテーション またはデータカーソル ツールの何れかを選択すると開きます。これらのツールでプロットデータポイントをクリックすると、データ情報ウィンドウに特定ポイントの情報が表示されます。
データ情報ウィンドウは、データリーダー初期設定では、データ情報ウィンドウには、列のショートネーム、プロットの指定(「X」など)、およびデータポイントのXY座標値が表示されます。しかし、ウィンドウはメタデータおよび画像を含むデータポイントに関連付けられたワークシートに含まれる情報のいずれかを表示することが出来ます。
データ情報ウィンドウを編集するには:
データ情報テーマの設定をグラフに保存し、グラフウィンドウをスタンドアロンのグラフウィンドウファイル(OGG、OGGU)として保存すると、OGG / OGGUファイルはグラフにプロットされたデータだけで移動することがわかります。したがって、データ情報テーマがワークシート内の他の列のデータを使用する場合、たとえば、新しいプロジェクトでウィンドウファイルを再度開くと、データ情報表示が不完全になります。 |
データ情報ウィンドウのカスタマイズについての詳細は、以下を参照してください。
Originはデータの検索と分析に使用できるガジェット機能を提供しています。ガジェットは、グラフウィンドウがアクティブなときに、ガジェットメニューから使用できます。データ検索には以下の3つのガジェットが利用可能です。
特に、垂直カーソルガジェットは、Xデータが共通の積み上げグラフや複数データグラフ内のポイントの座標値を読みとる時に便利です。
垂直カーソルを開くには
このガジェットを使用して、データラベルの追加、ラベルフォントサイズ変更、ラベル非表示などが可能です。
垂直カーソルでプロットにラベルを付けるときは、ガジェットのひとつの軸の全ての情報を表示ボタンをクリックして、別々のデータラベルを1つのラベルに結合することを選択できます。 |
統計ガジェットはグラフ内に矩形のROI(Region of Interest、関心領域)ボックスを配置し、その内部の基本統計量を計算します。
クラスターガジェット(OriginProのみ利用可)では、以下のような機能を使用できます。
クラスターガジェットを使ってカテゴリー(プロットのうちROI内のポイント群)を定義することができ、ROI内のポイントに異なる色を適用できます。 |
Note: ガジェット機能についての詳細は次のヘルプファイルを確認してください。
ヘルプ: Origin: Originヘルプ >ガジェット |
ここではデータプロットのグラフィカルな作成と修正方法について説明します。
このツールとメニューは、ある仮定の通りだった場合にデータがどのようになるかを探求したり、フィット関数のテスト用データを作成する際に役立ちます。これらは、2D散布図でのみ動作します。
グラフのデータポイントを移動できます。この場合、グラフと元のデータが変更されます。
グラフでデータポイントを移動すると、XとY座標がワークシートのセル内で変更されます。
デフォルトではデータポイントの移動機能を開始すると、散布図がテンプレートのデフォルトスタイルに戻ります。これは、TABキーを押すことで編集されたシンボルに切り替えできます。 |
以下の方法で、グラフから個々のデータを削除することができます。
データプロット、ワークシートセルの両方でデータポイントが削除されます。ワークシートでは、Y値のデータセル内の値が削除され、欠損値になります。