Excelからのインポート

Excelデータコネクタのインポートダイアログを使用したExcelデータのインポート

データコネクタはOriginの新しい一般的なインポートメカニズムです。Origin 2021b以降、Excelインポートツールバーボタンは、古いimpMSExcelルーチンの代わりにExcelコネクタを使用するように再コーディングされています。

Excel import option dlg.png
  1. ワークシートをアクティブにして、データ:ファイルに接続を選択します。または、ワークスペースの上部にあるインポートツールバーのExcelインポートボタンButton Import Excel.pngをクリックします。
  2. 複数のシートがあるExcelファイルの場合、1つのExcelシートを指定する(接続が行われた後、追加のシートに接続できます)、もしくは<全て>のシートに接続します。
  3. デフォルトで、メインヘッダ行自動のチェックがオンになります。ヘッダ行は、ファイルヘッダラベル行に追加されます。
  4. 自動のチェックを外してメインヘッダ行の数を入力すると、ファイルヘッダーの保存先ドロップダウンがダイアログに追加されます。これを使用して、ワークシートラベルエリアまたはブックオーガナイザにヘッダ情報を保存するように指定します。
  5. サブヘッダ行が検出されると列ラベルボックスのチェックが入り、ロングネーム単位行が自動的に指定されます。コメント開始コメント終了を含む列ラベルの場所を手動で指定するには、付随するコンボボックスを編集します。
  6. 部分インポートの場合、部分インポートにチェックを付け、ダイアログ内の入力例に従って、あるいは、こちらの表にあるカスタム構文を参照して、の範囲を入力します。
  7. インポート時にスパークラインを追加するには、他のオプションボタン(OKの左)をクリックし、ラジオボタンを選択します。インポート時にスパークラインを無効にするには、@IMPS = 0に設定します。
  8. インポートしたExcelファイルにデータセルが結合されている場合 :
    UG merge cells on XLS import.png
  9. インポート後の処理としてLabTalkスクリプトを実行したい場合は、他のオプションボタンをクリックしてインポート後に実行するLabTalkスクリプト編集ボックスにスクリプトを入力します。
  10. インポート中に1つのシートをインポートすることを選択した場合は、ファイルのインポート後に、データナビゲータパネルを使ってExcelファイルの別のシートにシートの追加と接続が可能です。データナビゲーションで複数シートを選択して、それらを一度にインポートできます 。
  11. ドラッグ&ドロップでExcelファイルをインポートすると、オプションダイアログの<前回どおり>設定が使用されます。したがって、Excelファイルに複数のシートがあり、<全て>をインポートすることを選択した場合は、後でドラッグ&ドロップを使用してすべてのシートを新しいファイルにインポートできます。1つのシートをインポートし、後でドラッグ&ドロップによってインポートすることを選択した場合、同じシートがインポートされます。新しいファイルにそのようなシート名がない場合は、最初のシートがインポートされます。

XファンクションimpMSExcelのインポートダイアログを使用したExcelデータのインポート

Origin 2021b以降、ExcelインポートボタンButton Import Excel.pngをクリックすると、データコネクタのExcelのインポートオプションダイアログボックスが開きます。以前のように、このボタンでimpMSExcelダイアログボックスを開くには、LabTalkシステム変数を@TIB = 2に設定します。システム変数の値を変更する方法については、このFAQを参照してください。

Excelファイルをインポートするには

  1. メニューのデータ:ファイルからインポート:Excel (XLS, XLSX, XLSM)...を選択するか、標準ツールバーにあるExcelにインポートボタンButton Import Excel.pngをクリックします。これによりExcelダイアログボックスが開きます。
  2. 1つのファイルを選択して「ファイルの追加」ボタンをクリックするか、CTRLまたはSHIFTキーを押して、複数ファイルを選択して、「ファイルの追加」ボタンをクリックします。全てのファイルを選択したあと、OKボタンをクリックします。この設定についてのより詳しい情報は下記をご覧ください。
  3. impMSExcelダイアログで調整を行ったら、 OKボタンをクリックして、Originにファイルをインポートします。


Excelダイアログボックスでの制御についての補足

Importing from Excel-1.png


1つもしくは複数のExcelシートを再インポートするには

Origin 2015以降、ExcelからOriginへの複数シートの即時再インポートが可能です。Excel再インポート中、Originが最新のデータを利用するようリンクは維持されます。

Excelファイルを再インポートするには、メニューからデータ: 直接再インポートを選択するか、ショートカットキーCtrl+4 で、以前の同じ設定でExcelシートをインポートできます。あるいは、メニューからデータ: 再インポート...を選択して、再インポートのためのファイルのインポート設定を変更します。

コマンドウィンドウにreimport -dと入力することでもExcelファイルを再インポートできます。

Excelコネクタの(およびデータコネクタの一般的な)利点の1つは、接続されたExcelファイルのデータが変更されたときにプロジェクトを更新するように自動的に構成できることです。詳しくは、Microsoft Excelと操作を参照してください。


impMSExcelダイアログボックスでは、Excelファイル(XLS、XLSX、XLSM)をインポートする方法を詳細に設定することができます。

ファイル名

ファイル名ボックスには、Excel ダイアログで選択したすべてのファイルを表示します。参照ボタンをクリックして、ファイルを選択し直すこともできます。

ファイル情報

この項目では、選択されたExcelファイルのサイズとシート構造を表示します。

  • ファイル情報テキストボックスは、Excelファイルのサイズを表示します。
  • Excelファイルの全てのシートが表示されます。各シートの横にあるチェックボックスを使用して、インポートするシートを選択します。
第1ファイルインポートモード

最初にインポートするファイルに対して、インポートモードを選択します。以下より選択します。

  • 既存データを置き換える: 目的のウィンドウ内にある既存のデータを置き換えてインポートします。
  • ブックを新たに作って読み込む: 新しいワークブックに第1ファイルをインポートします。
  • シートを新たに作って読み込む: アクティブシートの隣の空のワークシートがあればそこに第1ファイルをインポートします。なければ新しいシートを作ってインポートします。ブックには最大で1024シートまで追加することができます。
  • 各シートに対して新しい列を開始: 指定したワークソートの新しい列として最初のExcelファイルの各シートをインポートします。
  • 各シート用に新しいブックを開始: 新しいブックに最初のExcelファイルの各シートをインポートします。
複数ファイルのインポートモード(第1ファイル以外)

2番目以降のファイルのインポートモードです。以下より選択します。

  • ブックを新たに作って読み込む: 新しいワークブックに各ファイルをインポートします。
  • シートを新たに作って読み込む: データが最初にインポートされたブック内のアクティブシートの後に空のシートがあればインポートし、それ以外の場合は、アクティブシートの次の新しいシートにファイルをインポートします。ブックには最大で1024シートまで追加することができます。
  • 各シートに対して新しい列を開始: 最初のファイルがインポートされたワークシートの新しい列としてExcelファイルの各シートをインポートします。
  • 各シート用に新しいブックを開始: 新しいブックに最初のExcelファイル以外の各シートをインポートします。
テンプレート名

データインポートにおいて、ワークブックテンプレート (*.otw) または分析テンプレート (*.ogw) を使用できます。リストからテンプレートを選択して参照ボタンをクリックします。

  • デフォルトでは、Originのワークブックテンプレート<default> が使用されます。
  • アクティブなワークシート/ワークブックから、インポートしたデータをクローン複製することが出来る <clone> という特別なテンプレートを提供します。

Note: 空のワークシートを含む特定のワークブックテンプレートに複数のエクセルシートをインポートするときは、インポート挙動を追加制御するための システム変数 @ISE を参照することが出来ます。

列のXY属性

インポートしたExcelワークブックデータに列のプロット属性をOriginが適用します。ドロップダウンリストから選択、または、属性を直接入力します。このオプションはインポートウィザードと同じ列属性シンタックス(例えば、属性の繰り返しなど)を使用できます。詳細はこのページを参照してください。

Note:指定された属性は、全てのシートに自動で適用されます。

スパークラインの追加

データのスパークラインを追加します。

  • しない: スパークラインを表示しません。
  • する: スパークラインを表示します。
  • する(50列未満): 50列未満の場合スパークラインを表示します。
インポートセルフォーマット

エクセルファイルのインポートセルフォーマット(テキストの色、フォント、セルの高さなど)を指定します。

空白列の最大数(すべてを指定するには-1)

Originにインポートする最大の空白列数を指定します。

空のシートを削除

ターゲットウィンドウにある空のシートを入力するかどうかを指定します。チェックがついている場合、空のシートはファイル情報ブランチのファイルシートブランチに表示されません。

ヘッダを全てのシートに適用

「ヘッダ行」ブランチでヘッダの設定を全てのExcelシートに適用するかどうか指定します。

シートとブックの名前の(再)変更

ワークシートとワークブックの名前をどのように変更するかを指定します。

  • ファイル名による自動名前変更: チェックがついている場合、Originは以下のようなワークシートとワークブックの名前の変更デフォルト設定を使用します。: (1) ファイル名全体(拡張子含む)をワークブック名として使用。(2)Excelシート名をワークシート名として使用。
  • シート名をExcelのシート名に変更する:Excelシート名にシート名を変更するか指定します。
  • ブック名を(部分)ファイル名に変更する: ファイル名の一部分をワークブック名として使用します。
  • 短縮開始位置:名前の開始位置を指定します。
  • 短縮終了位置:名前の終了位置を指定します。
  • ブックのロングネームのみを変更: ブックのみのロングネームを変更し、ショートネームは変更しません。
  • ブック名の変更の際にパスを含める:ファイルパスをワークブック名に含めるかどうか指定します。
  • ファイル名をワークブックコメントに含める: ファイル名をワークブックコメントに含めるかどうかを指定します。
  • ファイル名をワークシートコメントに含める: ファイル名をワークシートコメントに含めるかどうかを指定します。
  • ファイル名を列のコメントに含める: ファイル名を列のコメント行に含めるかどうかを指定します。
  • ファイル名をユーザパラメータ行に含める: ユーザパラメータ行「SourceFile」列にファイル名を置くかどうかを指定します。
  • ファイル名の追加の際にパスを含める: インポートファイルパスが追加されたファイル名に含むかどうか(ファイル拡張子として)を指定します。
  • ファイル名をユーザパラメータ行に含める: ファイル名を列のユーザパラメータ行”ソースシート”に含めるかどうかを指定します。
ヘッダ行

これらのブランチを使って、どの行をOriginのワークシート列のロングネーム単位コメントに対応させるのかを指定します。メインヘッダの行数サブヘッダの行数を指定できます。

  • メインヘッダの行数(サブヘッダを除く): インポートの際、省略されるメインヘッダの行数を指定します。
  • サブヘッダの行数: サブヘッダ行の数を指定します。
  • ロングネーム: 列のロングネームの行インデックスを指定します。
  • 単位: 列の単位の行の行インデックスを指定します。
  • コメント(開始行): コメント行の開始インデックスを指定します。
  • コメント(最終行): コメント行の終了インデックスを指定します。
  • システムパラメータ(開始行): システムパラメータ行の開始インデックスを指定します。
  • システムパラメータ(最終行): システムパラメータ行の終了インデックスを指定します。
  • ユーザパラメータ(開始行): ユーザパラメータ行の開始インデックスを指定します。
  • ユーザパラメータ(最終行): ユーザパラメータ行の終了インデックスを指定します。
部分インポート 周期的な繰り返しパターンを指定して、インポートする列または行を選択します。あるいは、カスタム部分インポートと再インポートにリストされている表記を使用してインポートする列を選択します。列または行の場合、終了 = 0を指定すると、最後まで読み込まれます。
  • 部分インポート: 部分インポートの設定を全てのファイルまたは2番目のファイルから適用します。
  • 列の一部: 開始列(開始)、m列読み込み(読み込み)、n列スキップ(スキップ)、最後の列(終了)を指定して、インポートする列の繰り返しパターンを決定します。
  • 行の一部: 開始行(開始)、m行読み込み(読み込み)、n行スキップ(スキップ)、最後の行(終了)を指定して、インポートする行の繰り返しパターンを決定します。

カスタムの場合、データ範囲選択を指定する表記を部分インポートと再インポートで確認してください。

スクリプト

3番目のブランチ「スクリプト」では、ファイルをインポートした後に実行する、LabTalk スクリプトを指定します。

  • それぞれのファイルインポート後のスクリプト: それぞれのファイルをインポートした後、編集ボックスに入力されたLabTalkスクリプトを実行します。
  • 全てのファイルインポート後のスクリプト: 全ファイルをインポートした後、編集ボックスに入力されたLabTalkスクリプトを実行します。