このチュートリアルでは、Originのコードビルダでワークスペースを作成し、新しい関数を含むソースファイルを追加して、ワークスペースファイルをビルドし、テストして保存します。また、コードビルダの見た目の設定も変更します。
必要なOriginのバージョン:Origin 2016 SR0
このチュートリアルでは、以下の項目について解説します:
ワークスペースは、Originのコードビルダ内の1つのメニュー(ファイル:ワークスペースを開く)で開く事ができる、複数のファイルの集まりです。 どのテキストファイルでもワークスペースに加えることができます。 これはソースコードファイルである必要はなく、例えばメモ帳のようなテキストでも構いません。
ワークスペースによって、複数ドキュメントウィンドウで開くすべてのファイルは、個々に編集や保存ができます。 複数ドキュメントウィンドウでファイルを開くだけでなく、ソースコードは、ファイル:ワークスペースに追加メニューで、ワークスペースウィンドウに追加できます。
ワークスペースウィンドウにソースコードを含めることによって、適切なメニューまたはツールバーボタンを使って個々または複数のファイルをビルドできます。 ヘッダファイルはソースファイルの中から参照されるので、ワークスペースウィンドウに置いたり、複数ドキュメントウィンドウで開く必要はありません。
新しい名前でワークスペースを保存することができるので、複数のワークスペースファイルを持つことができます。 しかし、一度に開くことができるワークスペースは1つだけです。
ワークスペースを作成する方法:
void bar() { printf("Hello World!\n"); }
bar
Originは、「Hello World!」と出力します。
図は、複数ドキュメントウィンドウに、1つのソースファイル, foo.cが含まれているワークスペースファイルfoo.ocwを示しています。 ファイルは、ワークスペースウィンドウに追加されます。 出力ウィンドウは、ファイルがコンパイルされたことを示しています。 ソースファイルには1つの関数bar()が含まれており、これはワークスペースのツリー構造に一覧表示されています。
コードビルダワークスペースには、Packages, Project, System, Temporary, User [AutoLoad], Userという6つのサブフォルダがあります。 上記で追加したfoo.cのようなユーザが追加するファイルは、Userサブフォルダに置かれます。Origin自体、多くの分析ルーチンでOrigin Cを使用しています。 これらのルーチンを実行すると、Origin CソースファイルがワークスペースのSystemサブフォルダまたはTemporaryサブフォルダのどちらかにロードされます。Projectサブフォルダには、Originプロジェクトと一緒に保存され、ロードされるファイルを置きます。 このプロジェクトにファイルを添付する方法については、別のチュートリアルで説明しているので、そちらを参照してください。
Origin C のワークスペースフォルダを右クリックすると、ショートカットメニューに開始時にビルドという項目があります。 これがチェックされていると、最後に保存したワークスペースがOrigin再起動時にロードされます。 ワークスペース内のすべてのソースファイルが、ビルドされソースファイル内のすべての関数が直ちに使用できます。
ORIGIN.INIファイルの情報を含むことで、個々のソースファイルをビルドする詳細は、起動時のビルドにあります。
これで、コードビルダワークスペースのチュートリアルを終了します。
ユーザは、フォントと色、ブラケットの色、アイコンのサイズなど、コードビルダのインターフェイスを変更できます。
アプリパッケージを作成するためには、コードビルダーのワークスペースにある、アプリフォルダと、 パッケージマネージャー を統合する必要があります。アプリ用のパッケージを作成する方法を、次の手順に示します。
1.標準ツールバーの上にある、コードビルダーボタン をクリックし、コードビルダーを開きます。
2.ワークスペースウィンドウが開いていることを確認し、もし開いていなければ、メニューの表示:ワークスペースを選択して開きます。Origin C ワークスペースにある、Appsフォルダを右クリックし、新規を選択して、新規フォルダを作成します。
3.新しく追加されたUntitled フォルダで右クリックし、フォルダの名前を"MyApp"に変更します。
4.MyApp フォルダで右クリックしてファイルの追加を選択し、ワークスペースにファイルを追加ダイアログを開きます。用意されているファイルを全て選択し、開くボタンで現在のフォルダにこれらを追加します。
5.MyApp フォルダで右クリックして生成を選択すると、Package Manager が開きます。
6. パッケージマネージャの下側にあるパネルに、先ほど追加したファイルがあります。次のように、パッケージマネージャーに関するいくつかの基本情報を入力することが出来ます。App Gallery のアイコンのように、アプリを表示することが出来ます。 32*32 (ピクセル内) のbmp イメージを準備し、アイコン編集ボックスの拡張子付名称を入力する必要があります。Launch ScriptでLabTalk スクリプトを入力すると、Originにこのアプリを立ち上げた時、何を行うかをOriginに指示することが出来ます。
7. ファイル:保存を選択し、OPXファイルとしてパッケージを保存します。後から、このアプリをインストールするために、このOPXファイルをOriginワークスペースにドラッグアンドドロップすることが出来ます。
コードビルダではショートカットキーを使うと、より効率的に作業を行うことができます。以下の部分は、便利なショートカットキーを1つずつ紹介します。
まず、このzipファイルをダウンロードして展開します。その後、ユーザフォルダを右クリックし、「ファイルを追加」を選択して\Origin C Examples\Programming Guide\Practical ExamplesサブフォルダにあるAccessMatrix. cを追加してください。
Ctrl+F2は特定の行にブックマークを追加しますF2キーを使用すると次のブックマークに移動できます
Ctrl+F3は選択した言葉(下記例ではMatData)がコード内にあれば、全てハイライトします。F3を使用すると、次のハイライトした言葉に移動します。
このショートカットキーはマッチしている括弧(ブレース)までカーソルを移動します。
このショートカットキーは特定の行でブレークポイントを追加します。
Ctrl+/ は選択した行にコメントを追加し、Ctrl + Shift + /はそのコメントを取り除きます。
cファイルやhファイルを同じ名前で作成した後、このショートカットキーでそれぞれを切り替えることが出来ます。
他のショートカットキーの情報については、コードビルダのショートカットキーをご覧ください。