pef_pptslide

目次

メニュー情報

Origin 2021b以降、ユーザーインターフェイスにおいては、Originにプリインストールされている Send Graphs to PowerPoint App に置き換えられています。Xファンクションpef_pptslideも利用可能で、スクリプトを介して、またはスクリプトウィンドウに次のように入力することで呼び出すことができます。

pef_pptslide -d; // pef_pptslideダイアログを開く
pef_pptslide -h; // パラメータをスクリプトウィンドウに印字

概要

選択されたグラフをパワーポイントに送ります

追加の情報

必要なOriginのバージョン: 2016 SR0以降

コマンドラインでの使用法

1.pef_pptslide export:=recursive;

2.pef_pptslide export:=open top:=10 left:=10 bottom:=10 right:=10 title:=bottom;

3.pef_pptslide embed:=1 title:=top mode:=lname slide:=2 slidemode:=insert;

4.pef_pptslide export:=page title:=top mode:=lname slidemode:=insert srcf:="C:\Program Files\OriginLab\Origin2016\Samples\Import and Export\Column_Plots_in_Sample_OPJ.pptx" dstf:=E:\MyOriginGraphs.pptx;

Xファンクションの実行オプション

スクリプトからXファンクションにアクセスする場合、追加のオプションスイッチについてのページを参照してください。

変数

表示
変数
I/O

データ型
デフォルト
説明
グラフを選択 export

入力

int

0
PowerPointのスライドにエクスポートするグラフを指定します。

オプションリスト:

  • folder{0}:現フォルダ中のすべて
    プロジェクトのアクティブフォルダ内のすべてのグラフがエクスポートされます。サブフォルダのページは含まれません。非表示のページは含まれますが、ワークシートに埋め込まれたページは含まれません。
  • recursive{1}: 現フォルダ中のすべて(再帰的に適用)
    プロジェクトのアクティブフォルダ内のすべてのグラフがエクスポートされます。サブフォルダは再帰的に含まれます。
  • open{2}: 現フォルダ中のすべて(オープンのもの)
    プロジェクトのアクティブフォルダにある開いているすべてのページ(非表示ではない)がエクスポートされます。
  • project{3}: プロジェクト中のすべて
    プロジェクト内のすべてのグラフがエクスポートされます。非表示のグラフは含まれますが、埋め込みのページは含まれません。
  • page{4}: 現在のページ
    アクティブなページがエクスポートされます。
  • specified{5} 指定
    上記以外のオプションです。グラフページでページを指定します。
埋め込みグラフも含める embed

入力

int

0
PowerPointのスライドに埋め込みのグラフをエクスポートするか指定してください。
挿入されるグラフの形式 insert

入力

int

1
PowerPointスライドにエクスポートするときのグラフの形式を指定します。

オプションリスト

  • pic{0}:画像
    PowerPointスライドにグラフをピクチャとしてエクスポートします
  • embed{1}:埋め込みオブジェクト
    PowerPointスライドにグラフを埋め込みオブジェクトとしてエクスポートします
上部余白(%) top

入力

double

0
スライドの上部余白の位置を指定します。
左端余白(%) left

入力

double

0
スライドの左側余白の位置を指定します。
下部余白(%) bottom

入力

double

0
スライドの下部余白の位置を指定します。
右端余白(%) right

入力

double

0
スライドの右側余白の位置を指定します。
縦横比を維持 keepratio

入力

int

1
Specify whether to keep aspect ratio.
タイトルライン title

入力

int

0
PowerPointスライドでタイトルがどのように表示されるか指定します。

オプションリスト

  • none{0}:なし
    タイトルを表示しません。
  • top{1}:スライドの上部
    タイトルをスクリーンの上部に表示します。
  • bottom{2}:スライドの下部
    タイトルをスクリーンの下部に表示します。
タイトルモード mode

入力

int

1
title 変数が0にセットされていない場合のみ、この変数を利用できます。各スライドでエクスポートしたグラフの何をタイトルとして使用するか指定します。

オプションリスト

  • custom{0}:カスタム
    カスタム化した文字列(置換表記も使用可能)をタイトルとして使用します。
  • sname{1}:ウィンドウのショートネーム
    グラフウィンドウのショートネームをタイトルとして使います。
  • lname{2}: ウィンドウのロングネーム
    グラフウィンドウのロングネームをタイトルとして使います。
  • lsname{3}: ウィンドウのショートネームとロングネーム
    グラフウィンドウのショートネームとロングネームをタイトルとして使います。
  • path{4}: ウィンドウのパス
    プロジェクトエクスプローラのファイルパスを各グラフウィンドウのタイトルとして使用します
カスタムタイトル文字列 custom

入力

string

<unassigned>
modecustomが選択されている時のみ利用できます。カスタム文字列をスライドのタイトルとして使用します。
スライドインデックスの開始 slide

入力

int

1
PowerPointプレゼンテーションファイルで開始するスライドのインデックス番号を指定します。
スライドモード slidemode

入力

int

1
エクスポートしたグラフのスライドモードを指定します。

オプションリスト:

  • insert{0}: 新たに開始
    エクスポートグラフごとに新しいスライドを開始します。
  • replace{1}: 上書き
    既存スライドを置き換えます。
元のファイル名(任意) srcf

入力

string

<unassigned>
エクスポートしたスライドのPowerPointテンプレート名を指定します。
目的ファイル名(任意) dstf

入力

string

<unassigned>
保存するパスとPowerPoint プレゼンテーションファイル (*.ppt;*.pptx;*.pptm), PowerPoint スライドショー (*.pps;*.ppsx;*.ppsm) あるいはテンプレート (*.pot;*.potx;*.potm)の名前を指定します。スライドはこのファイルにエクスポートされます。

説明

このXファンクションは特定のグラフをPowerPointスライドとしてエクスポートできます。それぞれのグラフは、PowerPoint ファイルの1つのスライドとして貼り付けられます。

プロジェクト、フォルダ、またはサブフォルダ内のグラフを選択したり、ショートカットでない非表示のグラフをスキップするかどうかを選択するオプションがあります。

エクスポートする順番は次の通りです。まず、一番上にあるフォルダ内のグラフがエクスポートされ、それからサブフォルダのグラフがエクスポートされます。サブフォルダが2つ以上ある場合、サブフォルダの順番はアルファベット順に処理されます。同じフォルダ内のグラフはスライドインデックスの順序でグラフを表示します。(プロジェクトエクスプローラスライド列、これはプロジェクトエクスプローラでグラフをドラッグ&ドロップして変更できます。)

Note: PowerPointスライドにグラフをエクスポートするには、Microsoft Officeがインストールされている必要があります。Officeのバージョンが2007の場合、SP2へアップグレードしてください。上記条件を満たしていないと、このXファンクションは上手く動作しません。

サンプル

次の例は、最初の部分では、ユーザインターフェイスとXファンクションpef_pptslideダイアログボックスを使用します。つぎに、同じ例を完全にスクリプトで実行する方法を示しています。

  1. プロジェクトファイル<Originインストールフォルダ>\Samples\Graphing\Customizing Graphs.opjを開きます。
  2. プロジェクトエクスプローラでルートフォルダ(Customizing Graphs) を選択します。
  3. ウィンドウ:スクリプトウィンドウを選択して、以下を入力してEnterキーを押します。
    pef_pptslide -d
  4. pef_pptslideダイアログで、次の図のように設定を編集します。元のファイル名には、<Origin Installation Directory>\Samples\Import and Export\Column_Plots_in_Sample_OPJ.pptxを参照して追加します。
  5. 目的のファイル名には、PPTファイルを出力するのに適当なパスを入力します。
    Pef pptslide example 02.png
  6. OKボタンをクリックします。プロジェクト内のグラフが埋め込みオブジェクトとして新しく作成されたPowerPointスライドにエクスポートされます。出力ファイルを参照して開けます。スライド3~5が以下の画像のように表示されるはずです。ヒント: 出力ファイルが見つからない場合は、Originワークスペースの左側にあるメッセージログタブをクリックすると、保存パスを確認できます。
    Pef pptslide example 03.png


スクリプトでの方法

  1. Originを起動し、開いている場合はプロジェクトを閉じ、PowerPointソフトウェアが実行されていないことを確認します。
  2. 以下のスクリプトをスクリプトウィンドウ(ウィンドウ:スクリプトウィンドウ)にコピーし、全体をハイライトしてEnterキーを押して実行します。
string outname$ = %YMyOriginGraphs.pptx;
string pptname$ = SYSTEM.PATH.PROGRAM$ + "Samples\Import and Export\Column_Plots_in_Sample_OPJ.pptx";
string fname$ = SYSTEM.PATH.PROGRAM$ + "Samples\Graphing\Customizing Graphs.opj";
doc -o %(fname$);
pef_pptslide export:=recursive insert:=pic top:=5 left:=5 bottom:=5 right:=5 keepratio:=0 title:=bottom mode:=path slide:=3 slidemode:=insert srcf:="%(pptname$)" dstf:="%(outname$)";
type -b "Your Script Has Completed!";

スクリプト実行後、\User Filesフォルダ(ヘルプ:フォルダを開く:ユーザファイルフォルダ)に MyOriginGraphs.pptx という名前のpptxファイルが作成されます。

関連 X ファンクション

pef_slideshow,pemp_pptslide, pef_slideshow


キーワード:出版, エクスポート