Originの行列には、数値データだけでなく、画像データを保存することができます。 実際、Origin内のすべての 画像は、行列で保存され、図はピクセルデータで表示されます。 行列は、保持している内容に関係なくエクスポートできます。
スクリプトを使用した行列のエクスポートは、非画像行列の場合はexpMatAsc、画像行列の場合はexpImageの2つのXファンクションを使用して実行されます。
画像でない行列をASCIIファイルにエクスポートするには、 expMatAsc Xファンクションを使います。 エクスポートする際の拡張子は、*.dat (type:=0), *.txt (type:=1), *.csv (type:=2), すべての種類 (type:=3)を利用できます。
// XYグリッディングを有効にしてTEST.CSV という名前の *.csv 形式の // ファイルに行列 (Matrix Book 1のMatrix Sheet 1) をエクスポート expMatASC im:=[MBook1]MSheet1 type:=2 path:="D:\TEST.CSV" xygrid:=1;
より詳しいデータエクスポートの例については、グラフ/データ/ビデオ のエクスポートのページをご覧ください。
Originの行列ウィンドウには、複数シートを含めることができ、各シートには複数の行列オブジェクトを含めることができます。 行列オブジェクトはRGB値(デフォルト、1つの行列セルに3つの数字を持つ、各行列セルはピクセルに対応)またはグレースケールデータ(各行列セルには1つのグレースケール値)の画像を含めることができます。
例えば、画像を行列オブジェクト(RGB値として)にインポートして、後で、イメージメニューを使って、グレースケールデータ(例えば、グレースケールのピクセル値)に変換できます 。 行列オブジェクトにRGB値またはグレースケールデータが含まれていれば、 expImage Xファンクションを使って、行列の内容を画像ファイルにエクスポートできます。 例えば、次のスクリプトコマンドは、行列ブックMBook 1のSheet1の最初の行列オブジェクトをエクスポートします。
// 画像行列を *.tif 画像としてエクスポート expImage im:=[MBook1]1!1 type:=tif fname:="c:\flower"
ラスター画像形式(JPEG, GIF, PNG, TIFを含む)をエクスポートする時、ビット階調や解像度(DPI)を指定したい場合があります。 これは、expImage のオプションツリー trで指定することができます。 これらのオプションを指定したXファンクションの呼び出しは次のようになります。
expImage im:=[MBook1]MSheet1! type:=png fname:="D:\TEST.PNG" tr.PNG.bitsperpixel:="24-bit Color" tr.PNG.dotsperinch:=300;
ツリーtrのすべてのノードは、オンラインヘルプにあります。