レイヤ管理のクイックスタート

目次

  1. 1 このダイアログボックスを開くには
  2. 2 複数レイヤに同時に設定を適用
  3. 3 レイヤ間の設定を適用: 交換、位置合せ、リンク
    1. 3.1 レイヤを交換
    2. 3.2 レイヤをリンク
  4. 4 レイヤの編集
    1. 4.1 レイヤを追加
    2. 4.2 レイヤを削除
    3. 4.3 レイヤの順番を変更
    4. 4.4 レイヤサイズの変更
    5. 4.5 レイヤ位置の変更
  5. 5 FAQ
  6. 6 参考


レイヤ管理ダイアログはアクティブグラフのレイヤの追加、編集、配置、レイヤリンク等を管理します。

このダイアログボックスを開くには

Layer Management dialog start.png

適用ボタンは設定をプレビューに適用し、実際のグラフには適用しません。プレビューグラフに適用された設定は、元に戻すボタンで戻すことができます。

OKボタンをクリックすると、アクティブグラフに設定が適用されます。

Note: Origin 2018b以降、複数レイヤグラフのための共通の表示機能が使用でき、これにより、同じグラフページ中の1つのレイヤを編集した内容を、ほかのグラフレイヤに適用することができます。

lこれにより、レイヤ管理ツールを使用して複数のレイヤを選択し、それらを一括で編集する場合、共通の表示設定を確認する必要があります。

複数レイヤに同時に設定を適用

レイヤ管理ダイアログでは、複数レイヤに同時に設定を適用できます。以下のサンプルで確認します。

  1. インポートウィザードをクリックして、\Samples\Curve Fitting\ フォルダのStep01.dat および Step02.dat をインポートします。インポートモード列を追加して読み込むにセットします。
  2. ワークブックで、conc01~conc09 のデータセットを選択し、メニューから作図:複数区分:9区分を選択して作図します。
  3. メニューから、フォーマット:作図の詳細(ページ属性)を選択し、ダイアログボックスを開きます。レイヤタブを開き、レイヤプロパティ軸スタイルプロットプロパティのチェックを外します。OKボタンをクリックして、ダイアログを閉じます。
  4. プロットを1つずつ選択し、スタイルツールバーの線/境界色ボタンButton Line Border Color.pngを使って各レイヤのプロット色を設定します。
  5. グラフをアクティブにして、メインメニューからグラフ操作:レイヤ管理を選択してレイヤ管理ダイアログを開きます。表示タブを開き、左パネルでLayer1 と Layer9を選択します。
  6. 以下のように設定します。 Layer management color.png
  7. 適用をクリックしてプレビューを確認すると、選択されたレイヤの背景色が、変更されたのがわかります。
  8. タブを開き、Layer2を選択してSHIFTキーを押し、Layer8を選択します。すると、7つのレイヤ(Layer2, 3, 4, 5, 6, 7, 8)が選択された状態になります。
  9. YスケールをLog10に変更します。プレビューに設定を適用します。OKボタンをクリックしてグラフに設定を適用し、ダイアログを閉じます。
    Layer management axes.png
  10. それぞれのレイヤを再スケールします。
    Layer management re.png

レイヤ間の設定を適用: 交換、位置合せ、リンク

レイヤ間で交換、位置合わせ、リンクの操作をするには、レイヤのインデックス番号を指定する必要があります。

LM Index Number.png

操作 ダイアログオプション
交換 サイズ/位置タブ: 交換
位置合せ サイズ/位置タブ: 位置合せ
リンク リンクタブ
レイヤの交換

以下の操作でレイヤの交換を行います。

  1. グラフをアクティブにしてグラフ操作: レイヤ管理を選択します。
  2. サイズ/位置タブを開き、レイヤ選択パネルでLayer4 とLayer9を選択します。オプションを交換にし、最初のレイヤを4、2番目のレイヤを9にします。プレビューに設定を適用します。
  3. OK をクリックして設定を適用します。
    LM Swap 1.png
レイヤをリンク
  1. レイヤ管理ダイアログを開き、リンクタブを開いて、Layer9を選択してから、X軸リンク直接(1対1)に設定します。適用をクリックします。
  2. OKをクリックして、グラフに交換とリンクの設定を適用します。
  3. 軸ダイアログを開き、レイヤ1のスケールを-5 から80 に変更します。すると、レイヤ9のX軸が、レイヤ1を参照して自動で更新されます。
    LM link.png

リンクしたレイヤを並び替えるとき、それらは1つの単位で扱われるので、並び替える(サイズ変更、位置変更)際には最初にリンクを解除し、並び替えた後に再びリンクの設定をします。

リンクの設定のために親レイヤを選択したとき、インデックス番号が小さいレイヤのみ親レイヤとして選択されます。最新のレイヤを親レイヤとして設定する場合、レイヤ選択パネルで順番を変更してください。

レイヤの編集

レイヤ管理ツールはアクティブグラフでレイヤを、追加、編集、サイズ変更、配置変更する等の管理ができます。

レイヤを追加

レイヤ管理ダイアログの追加タブで、異なる種類のレイヤを追加できます。
Add layer3.png

新しいレイヤにデータを追加するには、プロットをレイヤにドラッグアンドドロップするか、作図のセットアップダイアログを使用します。

レイヤを削除

特定のレイヤを削除するには、左パネルでレイヤを右クリックし、レイヤの削除を選択します。その後、適用をクリックしてOKをクリックします。
Del layer.png

レイヤの順番を変更

レイヤ管理ダイアログでは、レイヤ選択パネルで、レイヤインデックス番号の順番を変更できます。2重Y軸グラフでの例を見てみます。左下のグラフでは、緑の右Y軸の線+シンボルグラフがレイヤ1、オレンジの左Y軸の棒グラフがレイヤ2です。シンボルグラフを棒グラフの上に表示するために、2つのレイヤの順番を変えます。
LM reorder compare2.png

レイヤ管理ダイアログを開き、レイヤ選択パネルでLayer2をLayerTopXRightY の上にドラッグします。Layer2がLayerTopXRightYの上に移動し、Layer1 という名前になります。適用ボタン、OKボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
LM reorder pan2.png

Note:再割り当ての操作によって、レイヤリンクの設定が外れてしまうことがあります。レイヤ管理ツールについての詳細は、laymanageXファンクションヘルプをご覧下さい。

レイヤサイズの変更

レイヤがリンクされている場合、親レイヤのサイズを変更すると、全ての子レイヤのサイズも変更されます。

子レイヤを親レイヤにリンクする必要があります。リンク後、サイズ/位置タブを開いて、親レイヤを選択し、サイズ変更オプションを選択してサイズを変更します。適用をクリック後OKをクリックすると、親レイヤのサイズを参照して全ての子レイヤのサイズが変更されます。
LM resize result.png

また、複数レイヤグラフの親レイヤのサイズを直接変更することもできます。
LM resize parent2.png


子レイヤの内の一つのサイズを変更するには、リンクグループからレイヤを分離する必要があります。これを行うには、レイヤ管理ダイアログを開き、レイヤ選択パネルで特定の子レイヤを選択して、リンクタブのドラッグして位置を変えると関連のレイヤも位置が変わるのチェックボックスのチェックを外します。適用ボタン、OKボタンをクリックします。
LM resize child indi dia.png

そして、分離された子レイヤのサイズ変更をします。方法は、上述の親レイヤのサイズ変更と同様です。レイヤ管理ダイアログでレイヤを選択し、サイズ/位置タブで、サイズ変更を行なうか、グラフ上で8つのハンドルを使って直接変更することもできます。
LM resize child indi3.png

Note: 子レイヤでリンクタブのドラッグして位置を変えると関連のレイヤも位置が変わるのチェックボックスにチェックが付いている場合、この子レイヤのサイズを変更すると、全てのリンクレイヤのサイズも変更されます。

レイヤ位置の変更

複数レイヤグラフのレイヤ位置とレイアウトの調整にはいくつかの方法があります。レイヤ管理ダイアログの配置タブを開き、ギャップやレイアウトを設定できます。下図では、複数レイヤグラフを3*3レイアウトで、ギャップのないグラフに設定しています。適用をクリックして、プレビューを確認し、OKをクリックします。
LM arrange gap.png

間隔や、列/行の数等の設定を含む、レイアウト編集の前に、親レイヤと子レイヤ間の全てのリンクを解除する必要があります。

FAQ

See Also