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ワークシートデータは、行列に変換できます。Originでワークシートを行列に変換する基本的な処理方法として、直接変換とXYZグリッディングの2つがあります。直接変換はワークシートをそのまま行列にコピーします。(行列内に配置されたデータは元のワークシートと外見は同じになります)グリッディング法は、選択したアルゴリズムを使って、XYZデータを行列に変換します。
Originの行列はZ値が四角形に配列され、その列は線形でX値にマッピングされ、行は線形でY値にマッピングされます。元のワークシートのXYZデータが標準配置データの場合、各XYの位置で表わされるZ値があるので、データ値をそのまま行列に変換することができます。データが不規則に分布している場合、2Dグリッディング法は一連のランダムな(x, y, z)点を取得し、各(x, y) の組み合わせごとの矩形グリッドを推定するために利用されます。
直接変換では、XとYのマッピングの値を変換に含めることができますが、調整可能な領域内で線形である必要があります。
ランダムデータ配置のグリッディング法では、問題があり、1セットの不規則なデータポイント(xi, yi, zi)において、F(xi, yi)=ziという式が成り立つようにデータを補間する関数 F(x, y)を構築しなければならないと数学的に説明できます。X-Y平面において、データポイントは区別できるものでなければなりません。構築される曲面は連続的で、連続した一次導関数を持ちます。
補間する場合、推定されるグリッドポイントの近くのデータポイントは、より大きく寄与します(より大きな重み付けのため)。計算時に利用する範囲に関しては、グローバルな計算方法とローカルな計算方法があり、グローバルな計算アルゴリズムでは、各グリッドを計算するのにすべてのデータポイントを使用し、ローカルな計算アルゴリズムではある範囲内の情報のみを使います。それぞれのグリッディング結果にはやや違いがあり、グローバルな計算アルゴリズムの方が計算量が多くなります。
Note: セット内の同一線上のデータは曲面を定義しないため使用できません。そのため、同一線上の点は削除する必要があります。また、 特定の (x, y) に対する複数のz値は複合z値を決定するため複数のオプションを持ちます。
Originには、XYZグリッディングのためのX-ファンクションXYZ2Matがあります。Originは、XYZ2MatLog X-ファンクションも提供します。これは、データ(Log(X), Log(Y), Z)に対してXYZグリッドを実行する前に、XとYの対数値を計算します。
XYZ グリッディングはXYZ2MatとXYZ2MatLog Xファンクションの両方で利用可能です。詳細は以下の表をご覧ください。
手法 | データのXY間隔 | 相対的な速さ | ユーザ指定のパラメータ | 外挿のサポート |
---|---|---|---|---|
標準 | 標準 | 高速 | なし |
不可 |
疎データ | 疎データ | 高速 | 一般設定 |
不可 |
Renka- Cline法 | ランダム配置データ | 高速 | 一般設定 |
可 |
Shepard法 | ランダム配置データ | 中間 | 一般設定 +
|
不可 |
TPS法 | ランダム配置データ | 中間 | 一般設定 +
|
可 |
Kriging相関 | ランダム配置データ | 遅い | 一般設定 +
|
可 |
加重平均 | ランダム配置データ | 高速 | 一般設定 +
|
不可 |
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