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Originにはワークシートと行列の2種類の主要なデータ構造があります。多くのユーザはワークシートについては、直感的に理解できるでしょう(データセットが行番号でインデックスが付けられた列に保存されている)。しかし、Originの行列の機能については多くのユーザは明確ではないかもしれません。
行列には、線形で均一になっているXデータをマッピングしている番号付けされた列と線形で均一になっているYデータをマッピングしている番号付けされた行があります。行列の各セルの値は、セルのX値とY値によるXY平面に配置されるZ値を表します。
ワークシートウィンドウと同様、行列ウィンドウはOrigin8で大きく作り替えられました。ウィンドウの種類は行列ブックとして参照されます。Originの新しいワークブックと同様に、行列ブックは複数シートを含めることができます。さらに各行列シートには複数の行列オブジェクトを含めることができます。例えば、1つの行列ブックの別々の行列シートに、一連の画像を含めることも可能です。各行列シート内では、複数の行列オブジェクト、例えば、画像のRGBデータ(赤、緑、青の3要素)やグレースケールの要素を持つことも可能です。
Originのワークブックでは、ワークシートの列(データセット)は、操作の基本単位となります。行列ブックでは、データセットを定義する行列オブジェクトが操作の基本単位となります。ワークブックデータセットの場合と同様に、行列ブックのデータセットの観測データは、データを行列内でどのように表示するのか、どれくらいのデータ領域を割り当てるのか、データセットはどのように名前を付け、指定されるのかなどを決める一般的な属性によって特性を設定できます。Originの行列は、Originのワークブックと同じ内部データ型をサポートしています。内部データ型がchar(1)に設定されていると、Origin行列内のセルの数は、最大90,000,000個程度に制限されます(より高い精度では、それに従ってセルの最大数は少なくなります。)。
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