ネットワーク同時起動ライセンスの設定の基本ステップに加えて、次の追加トピックスをご覧頂きます
FLEXnetライセンス管理システムのさらなる情報は、FLEXnetサーバー|Help|フォルダにインストールされたFLEXnetドキュメントをご覧ください。
FLEXlm同時起動ネットワーク管理は、ライセンス借り出し機能をサポートしています。そのため、OriginをFLEXlmサーバから切り離しても、決められた時間内はOriginを引き続き実行できます。初期設定では、最大貸出し日数は一週間です。この最大期間の情報はOriginLabのWebサイトで取得した、FFLEXnetサーバーライセンスファイルに組み込まれています。もし、借り出し期間を短くまたは長く(最大1か月)したい場合は、OriginLabまでお知らせください(日本では、正規代理店ライトストーン社にお知らせください)。
NOTE:
ネットワーク再接続時に借出しライセンスを返却するにチェックが入っている場合、ネットワークが接続されたままOriginを再起動すると、自動的にライセンスが返却されてしまいます。
FLEXlmのライセンス借り出し機能では、ローミングプロファイルはサポートされません。ただし、次の手順を実行すると、ローミングプロファイルで借り出しできます。
ライセンスを借り出す
借り出しライセンスに接続
OriginのFLEXnetサービスを設定しようとしているコンピュータが、既に他のソフトウェアをFLEXnetで管理している場合、既にあるこのコンピュータでOriginのライセンス管理を行うことができます。その他のソフトウェアと同じlmgrdを使って、Origin FLEXnetサービスを設定するのが最も簡単です。また、他のソフトウェアでインストールしているlmtools使って、Originのサービスを設定することができます。
ビデオチュートリアル「既存のFLEXサーバを使って、Originサーバを設定」をご覧ください。
同じコンピュータでの複数FLEXnetサービスの設定についての詳細は、OriginLabウェブサイトにある「FLEXnetライセンス管理ガイド」をダウンロードして参照してください。
外部からのFLEXnetサーバーへのアクセスをファイアウォールに許可させるには、2つのポート番号をファイアウォールで開放てライセンスファイルに追加する必要があります。以下は、セットアップ方法の説明です。大規模サイトなどにおけるFLEXnetに関する情報は、以下の追加のヒントを参照してください。
OriginLabによって生成されたライセンスファイルには、デフォルトではポート番号の記載がありません。そのため、ファイアウォールで開いたポート番号をライセンスファイルに追記する必要があります。
SERVER my_server 17007ea8 61616 VENDOR orglab port=61617
Note: VENDOR の行にポートを追加する場合は"port= "が必要ですが、SERVER 行では不要です。
すべてのOriginのクライアントユーザはOriginを再起動してライセンス情報を再度アップデートする必要があります。操作方法は下記の通りです。
Originがファイアウォールを通してFLEXnetサーバーに接続できない場合、
その他のヒント
上記の説明は、FLEXnetサーバーとOriginクライアントの間にファイアウォールが存在するすべての状況で機能します。しかし、大きなサイトなどの一定の条件下では、追加のステップが必要な場合があします。
SERVER <サーバ名> ANY USE_SERVER
サーバ名は、ホスト名または、Originが以前に接続していたFLEXnetサーバーのIPアドレスです。
手動でOriginのライセンスファイルを編集するには
SERVER 221.222.223.224 ANY 61616
USE_SERVER
同時起動型ライセンスのユーザ数を追加するには、まずOriginLabまたは販売代理店から追加ライセンスを購入する必要があります。これが完了すると、注文が処理されたという通知が届きます。その際に、次の操作を実行する必要があります。
Originは、Macrovision's FLEXnetライセンスエンドユーザガイド内(第3章のセクション「3サーバによる冗長構成」)で説明されているサーバの3台冗長構成(Three-Server Redundancy)をサポートしています。
FLEXlmサービスについてのOrigin固有の情報:
FLEXnetサーバを3つ決定後、OriginLabに連絡して、ライセンスファイルを取得してください。
Email: tech@lightstone.co.jp
電子メールメッセージには、FLEXnetサーバの3台冗長構成(Three-Server Redundancy)用のライセンスファイルをリクエストすることを明記してください。また、Originのシリアル番号とバージョン情報、3台冗長構成にする3台のコンピュータすべてのホスト名と物理アドレス(ホストID)を知らせください。
折り返し、OriginLabがライセンスファイルをお送りします。
ライセンスファイルを受け取った後、次の手順で編集します。
SERVER hostname1 hostid1 2837 SERVER hostname2 hostid2 2837 SERVER hostname3 hostid3 2837
各マシンでサービスを設定すると、各サービスが起動します。
各マシンでステータスの要求をします。(3台のコンピュータ全てが、他の2台を「検知」します。)
ステータスは3つのLMGRDプロセスの検出をレポートします。さらに、MASTER サーバーは「MASTER」とタグ付けされます。
3台のサーバーが設定できたら、Originを起動します。起動時に、ライセンス情報ダイアログが表示されます。以下のように編集します。
FLEXlmサーバテキストボックス:
3台のFLEXlmサーバー名やIPアドレスをセミコロンで区切って入力します。ライセンスファイル内での順番で入力します。以下のようになります。
hostname1;hostname2;hostname3
TCP/IPポートテキストボックス:
ライセンスファイルの各SERVER行にポート番号があります。TCP/IPポートテキストボックスにそれらのポート番号を入力します。ライセンスファイルにあるものと同じ順序で入力して、セミコロンで区切る必要があります。以下のようになります。
2837; 2837; 2837
(同じポート番号に設定した場合です。ポート番号が異なる場合、ライセンスファイルにある順番で入力する必要があります。)
オプションファイルでのOriginの使用を制限できます。たとえば、Originの使用またはOriginの貸出しを、特定のユーザのみに制限したい場合、または、Originのライセンスをチェックしたい場合、あるいは、特定のユーザにOriginの実行を制限したいといった場合などです。もしくは、所属組織がOriginユーザの複数グループがある時など、それぞれのグループでOriginを同時に起動できるユーザ数を制限することが出来ます。これらのニーズに対して、オプションファイルを使用できます。
Originでは、Origin FLEXnetサーバのヘルプフォルダーにインストールされているLicenseAdministrationGuide.pdfで説明されているオプションファイルの使用がサポートされています。
OriginLab社では、オプションファイルの名前はorglab.optとし、保存場所はOriginのライセンスファイルと同じフォルダにすることを推奨しています。これを行うと、ライセンスファイルに変更を加える必要はありません。
サンプル 1: 10個のOriginProライセンスは、IPで定義された2つのサブネットにあるコンピュータにリザーブされています。4個のOriginProライセンスはIPで定義された3番目のサブネットにあるコンピュータにリザーブされていて、15分以内にチェックインします。
HOST_GROUP CHEM_BIO_subnets 149.171.194.* 149.171.195.* HOST_GROUP PHYSICS_subnet 129.94.216.* RESERVE 10 OriginPro HOST_GROUP CHEM_BIO_subnets RESERVE 4 OriginPro HOST_GROUP PHYSICS_subnet TIMEOUT OriginPro 900
Note: 最小タイムアウト時間は、15分または900秒です。OriginかOriginProでライセンスを確認する際に、無効になるまでの制限時間を「秒」でオプションファイルに入力する必要があります。FEATURE 名を TIMEOUT に含める必要があり、オプションファイルの構文には、Origin または OriginPro のいずれかを含める必要があります。つまり、TIMEOUT Origin 900 または TIMEOUT OriginPro 900のようになります。ライセンスがOriginとOriginProの両方の場合、オプションファイルでTIMEOUT時間を指定している各FEATUREに、1行追加する必要があります。
サンプル 2: IPアドレスに基づいて、Originを実行するユーザを制限します
HOST_GROUP exclude_these_computers 10.10.10.37 10.10.10.57 EXCLUDEALL HOST_GROUP exclude_these_computers
サンプル 3: コンピュータ名に基づいて、Originを実行するユーザを制限します
HOST_GROUP exclude_these_computers computer1 computer2 EXCLUDEALL HOST_GROUP exclude_these_computers
サンプル 4: OriginProを実行できるユーザグループを定義して、二番目のユーザグループもボローモード(borrow mode)でOriginProを実行できるようにします
GROUP origin_users user1 user2 user3 user4 user5 user6 INCLUDEALL GROUP origin_users GROUP origin_borrowers user1 user4 INCLUDE_BORROW OriginPro GROUP origin_borrowers
サンプル 5: 全ユーザのライセンス貸し出しを無効にします
BORROW_LOWWATER OriginPro n
n は、組織のユーザ合計数です。
定義されたユーザのグループに対するライセンスの貸し出しを無効にする
GROUP exclude_borrowers user1 user2 EXCLUDE_BORROW OriginPro GROUP exclude_borrowers
サンプル 6: 指定されたユーザー (Bill) に対して1つの同時使用ライセンスを予約します。大文字と小文字を区別します。
RESERVE 1 OriginPro USER Bill
サンプル 7: ユーザグループにライセンスを予約します。このサンプルでは、グループメンバーは1人です。ユーザ名は大文字小文字を区別しません。
GROUPCASEINSENSITIVE ON
GROUP ReservedUsers bill
RESERVE 1 OriginPro GROUP ReservedUsers
サンプル 8: ユーザー、マシン、および IP アドレスのライセンスを予約します。すべて大文字と小文字を区別しません。
GROUPCASEINSENSITIVE ON HOST_GROUP ReservedHostMachines einstein currie galileo 123.123.123.123 456.456.456.456 GROUP ReservedUsers Jack Jill Hansel Gretel RESERVE 1 OriginPro USER bill RESERVE 4 Origin GROUP ReservedUsers RESERVE 1 OriginPro HOST kepler RESERVE 5 Origin HOST_GROUP ReservedHostMachines
サンプル 9:2つのOriginProシリアル番号GF3S4-3089-7911111とGF3S4-3089-792222の組み合わせライセンスを実行しているとします。下記の例のようにグループCHEM_BIO_subnets用にシリアル番号GF3S4-3089-7911111の2つのライセンスを設定し、グループPHYSICS_subnet用にシリアル番号GF3S4-3089-7922222の1つのライセンスを設定します。
HOST_GROUP CHEM_BIO_subnets 149.171.194.* 149.171.195.* HOST_GROUP PHYSICS_subnet 129.94.216.* RESERVE 2 OriginPro:user_info=GF3S4-3089-7911111 HOST_GROUP CHEM_BIO_subnets RESERVE 1 OriginPro:user_info=GF3S4-3089-7922222 HOST_GROUP PHYSICS_subnet
ホストグループはIPアドレスで定義されます。feature:keyword=value 構文は、単一の機能に対して複数のシリアル番号がある場合に、特定のライセンスグループを区別するために使用されます。ここで OriginPro:user_info=GF3S4-3089-7911111 はOriginProのライセンスのシリアル番号"GF3S4-3089-7911111"プールを指定します。
Note: feature:keyword=value は現時点ではTIMEOUTでは機能しません。
ネットワーク同時起動版で、Origin通常版とOriginPro版の両方を混在させて、一つのサーバーライセンスで管理することが出来ます。このパッケージでは、OriginProのシリアルナンバーでインストールされたOriginProは、Origin通常版ライセンスに移行してOrigin通常版の機能を使うことが出来、OriginProのライセンスが利用できる場合は、マニュアルでOriginProに戻り、OrriginProの機能を使うことが出来ます。Origin通常版のシリアル番号でインストールされたOrigin通常版は、OriginProが利用できる場合でも、OriginProライセンスには移行出来ません。ソフトウェア管理者は、Origin通常版の機能だけが必要なユーザーには、OriginProライセンスと競合するリスクを低減するために、Origin通常版のシリアルナンバーを割り当てたいと思われます。OriginProライセンスの数を増やしたい場合には、OriginLabにご連絡ください。
このパッケージには2つのシリアル番号が付属しおり、1つはOrigin 通常版用、もう1つはOriginPro版用です。シリアルナンバーの下7桁は同じです。
メンテナンスを更新した後は、新規にFLEXnetサーバーライセンスを取得する必要があります。このライセンスには、新しいメンテナンスの期限日が含まれています。ライセンスを更新すると、メンテナンス更新のメッセージを表示しなくなり、Originのダイアログは、正確なメンテナンス期限を表示します。
メンテナンス更新後は、次のステップで、新しいFLEXnetサーバーライセンスを取得してください。
![]() | 古いライセンスファイルのバックアップを確認して、ポート番号があるかを確認できます。古いライセンスファイルでポート番号が設定されていた場合は、新しいライセンスファイルでもポート番号を再度追加してください。ライセンスファイル内のポート番号の詳細については、こちらを参照してください。 |
前のバージョンのOrigin管理用に、既にFLEXnet サービスを利用している場合は、現在のバージョンのライセンスを取得して、サービスを更新する必要があります。FLEXnetが更新されると、新しいバージョンのOriginを起動させて利用できるようになり、前のバージョン*のOriginも引き続き起動することが出来ます。このサービスはOriginが起動している全数をカウントし、購入数を超えないよう管理します。
Note:
|
ビデオチュートリアルをご覧ください - 最新のOriginバージョンでの FLEXnetサービスの更新
![]() | ライセンスファイルを交換した後サーバーが起動しなくなった場合には、ステップ7でサーバーが正しく停止していなかった可能性があります。タスクマネージャーのサービスでOriginのライセンスサーバーがバックグランドで動いていないか確認します。動いていれば、停止して再起動します。 |
システム移行(ライセンス取り外し)は、FLEXnetライセンスサーバを交換する場合にのみ必要です。クライアントPCのOriginを別のコンピュータにインストールする場合には、システムの移行作業は不要です。
ライセンスを削除するには、OriginLabのWebページで、システムの移行リクエストを行う必要があります。
異なるマシンにFLEXnetライセンスサーバをインストール、設定する必要がある場合には、下記の手順に従ってください。
SERVER <FLEXnet server> ANY USE_SERVER
FLEXnetサーバの3台冗長構成もサポートされています。たとえば、3つのサーバ<one>、<two>、<three>で、ポート12345、23456、 34567の場合、USE_SERVER.licファイルは次のようになります。
SERVER <one> ANY 12345 SERVER <two> ANY 23456 SERVER <three> ANY 34567 USE_SERVER
Note: マルチシート版をお持ちの場合、グループフォルダ機能が新しいFLEXnetサーバのすべてのグループメンバーをアップデートする簡単な方法を提供しています。詳しくは、このページを参照してください。