最も単純な形式では、プロットデータのラベルとして、ソースワークシートセルから直接取得した座標値が表示されます。ただし、プロットラベルをカスタマイズして、たとえば、座標値を別の数値形式で表示したり、データプロットに関連付けられたメタデータを表示したりすることができます。
カスタムプロットラベルは、固定文字列をフォーマット構文および表記法と組み合わせて、作図の詳細ダイアログのラベルタブのフォーマット指定編集ボックスに入力することで作成されます。これらのカスタムラベルを付ける操作は、指定したポイントのみ、またはプロット内のすべてのポイントに適用できます。
これらの文字は、現在選択されているポイントを表すために使用されます。これらは単独で使用することも(例:ラベル形式=(X,Y))、より複雑な式の要素にすることもできます(例:ラベル形式=カスタム およびフォーマット文字列= $(wcol(n)[i],.4)))。
文字 | 説明 |
---|---|
n, i | ソースワークシートの列および行番号 |
x, y, z | データポイントのX、Y、Z座標 |
ix, iy | プロットが行列から作成されるときのデータポイントの列と行番号 |
zh | 3D三点グラフのデータポイントのZh座標 |
wcol と col 列の参照に使用されます。wcol(n) は数値式を引数として取り、nは現在の列番号を表す動的変数です。 |
デフォルトでは、数字と日時データのデータラベルは、ソースブックに表示されている内容を反映します。ただし、内部に保存されている数値は、Originフォーマットを使用してさまざまな方法で表示を変更できます。次の画像は、ソースブックで使用されているものと異なる日時フォーマットを適用するカスタムフォーマット文字列(作図の詳細のラベルタブ)の使用を示しています。
数値データに適用できるカスタムフォーマットは以下のリンクを参照してください。
日時データに適用できるカスタムフォーマットは以下のリンクを参照してください。
いくつかのインスタンスでは、複数曲線について最後のデータポイントでのみプロットの情報のラベルを表示したい場合があります。これは、デフォルトのグラフ凡例の代替です(例2:作図の詳細のラベルタブのフォーマット文字列を参照)。
ラベルタブの曲線のラベル付けをするとき、wcol(n)を使って列ラベル行の文字でプロットにラベル付けできます。例として、次のワークシートを使用します。
列のラベル行 | 文字 | ラベル形式 |
---|---|---|
ショートネーム |
G |
%(wcol(n)[G]$) --> B |
ロングネーム |
L |
%(wcol(n)[L]$) --> Delta Temperature
|
単位 |
U |
%(wcol(n)[U]$) --> K |
コメント |
C |
%(wcol(n)[C]$) --> YBCO milled |
パラメータ |
Pn、ここでn はパラメータインデックス |
%(wcol(n)[P1]$) --> Version 2.1 |
ユーザ定義パラメータ |
Dn、ここでn はパラメータインデックス または <Real Parameter Name> |
%(wcol(n)[D1]$) --> 03:00:39 PM |
このページを参照すると、より多くの列ラベル行にアクセスできます。
プロットの作図の詳細のラベルタブの設定使う場合、ラベル形式をカスタムにしてフォーマット文字列を選択または入力します。
数値および日時フォーマットのヘルプは、Originフォーマットを参照してください。
フォーマット文字列およびそれらのアプリケーションの例:
フォーマット文字列 | アプリケーション |
---|---|
$(wcol(n)[i],*4) | 現在のY列のi 番目の行にある数値をラベルとして使用します。値は、有効桁数4桁で表示されます。 |
My Label: $(col(Pressure)[i],.3) | Pressureのi番目の行の値に接頭辞"My Label:"をつけ、ラベルとして使用します。値は小数点桁数3で表示されます。 |
$(col(1)[i],D2) | 現在の列のi 番目の行の日付をラベルとして使用します。セルのフォーマットダイアログボックスのフォーマットを日付にしたときに表示ドロップダウンリストの3番目の形式で日付を表示します。 |
$(col(2)[i], T15) | 2番目の列のi番目の行の時間の値をラベルとして使用します。セルのフォーマットダイアログボックスのフォーマットを時間にしたときに表示ドロップダウンリストの16番目の形式で時間を表示します。 |
%(wcol(n+1)[i]$) %(x$) | n+1番目の列のi番目の行にあるテキストとX値のテキストを組み合わせてラベルとして使用します。nは現在のY列のインデックスです。 |
%(book2,iy,ix) | 行列ブックからグラフを作成したときに、ix と iyは現在のデータポイントの元の行列ブックでのX、Yインデックスを参照します。このサンプルではワークブック、book2にラベルを配置できます。%(book2,iy,ix)は、Book2Sheet1のiy列ix行の値をデータポイントのラベルとして使用します。 |
%([book1]sheet2,iy,ix) | 上述の%(book2,iy,ix) と同様ですこのサンプルではワークシートを指定する必要があります。 |
%(MBook2,ix,iy) | 行列ブックMBook2(第一シート、第一オブジェクト)のセル(ix, iy)の値をラベルとして使用します。ixとiyは、元の行列のデータポイントのXとYインデックスです。 |
$(Y)%(CRLF)$(p,0)% | 積み上げグラフを作成するときは、この文字列を使用してY値と対応するパーセンタイルをラベルとして表示できます。"%(CRLF)"はラベルを2つの行に分けるために使用されます。パーセンタイルは整数で表示されます。 |
%(?,@LL) | 現在のY列のロングネームをラベルとして使用します。 |
$(Y*100, .1)% | 小数点以下1桁までの10進数のY値をパーセンテージで表示します。 |