内容 |
背景の置換
背景色を置換します。
これはOriginProのみの機能です。
1. imgReplaceBg bgl:=100 bgh:=120 adj_b:=-70;
2. imgReplaceBg fuzzi:=22 adj_b:=74 bg:=dark;
3. imgReplaceBg oimg:=<input>;
表示 名 |
変数 名 |
I/O と データ型 |
デフォルト 値 |
説明 |
---|---|---|---|---|
入力イメージ | img |
入力 Image |
<active> |
操作する入力画像を指定します。デフォルトの入力はアクティブイメージです。 |
出力イメージ | oimg |
出力 Image |
<新規> |
出力画像を指定します。デフォルトで、新しい画像が作成され、出力として使われます。 |
置き換える下側のしきい値 | bgl |
入力 int |
100 |
置き換える色範囲の下側のしきい値を指定します。この値は0から255までの整数値です。Xファンクションのダイアログが開くときに、入力画像の背景の自動検出に従って、この値は自動的に初期化されます。 |
置き換える上側のしきい値 | bgh |
入力 int |
200 |
置き換える色範囲の上側のしきい値を指定します。この値は0から255までの整数値です。Xファンクションのダイアログが開くときに、入力画像の背景の自動検出に従って、この値は自動的に初期化されます。 |
ファジー値 | fuzzi |
入力 int |
50 |
指定した色の周りの色範囲を決定するのに使用されるファジー値を指定します。この範囲の色は、指定した色に同じものとして扱われ、すべてが置き換わります。ファジー値は、1から100までの整数値です。 |
明るさを調整 | adj_b |
入力 int |
50 |
置き換える色の明るさのパーセンテージの増加/減少を指定します。この値は-100から100までの整数値です。負の値は画像を暗くし、正の値は画像を明るくします。 |
背景 | bg |
入力 int |
bright |
背景が前景よりも明るいかどうかを指定します。これは、Xファンクションのダイアログが開いたときに、しきい値を初期化するのに使われます。
|
この関数は、背景にする色範囲を指定し、これらの色を新しいもので置き換えます。
この関数が開いていると、入力画像の背景が自動的に検出され、背景色の範囲の下側のしきい値と上側のしきい値が計算されます。計算値は2つのしきい値の変数の初期値として使われます。そして、ユーザはそれらを調整して、置き換える色範囲を指定します。
ユーザは、Fuzziness 変数で指定した色に似た色を置き換えます。これにより置き換わった色の範囲を使った滑らかな出力画像を取得する傾向があります。
次のサンプルは、サンプル画像 myocyte1.tifの背景色を変更する方法を示します。
入力画像が置き換えられ、背景が明るい色に変わります。
元の画像 |
出力画像 |
このXファンクションのダイアログが開くとき、入力画像の背景は自動的に検出されます。検出は画像のヒストグラムに基づいています。ヒストグラムの計算後、ヒストグラム曲線のピークが検出され、2つの最も高いピークが検出されます。これら2つのピークのどちらかが、Background 変数によって、背景として選ばれます。 Darker than the Foreground が選択されている場合、より低い強度に対応するピークが背景のピークとして考えられます。それ以外の場合、より高い強度に対応するピークが背景のピークとして考えられます。背景のピークが選択されると、その強度(中心でのx値)が背景の強度として見なされ、ピークのふもとのマーカーが Low Threshold to Replace 変数と HighThreshold to Replace v変数を初期化するのに使われます。
このXファンクションが実行されるとき、指定した色範囲の色は、範囲内のピクセルに調整済みの明るさを適用して置き換えられます。
ヒストグラムがどのように計算され、色がどのように置き換わるのかについては、詳細は、LEADTOOLS Main API Version 14 ヘルプファイルを参照し、トピックL_GetBitmapHistogram およびL_ColorReplaceBitmapを読んでください。
LEADTOOLS Main API Help file, Version 14