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Originのグローバルフィットは同じフィット関数を使って複数データセットをフィットします。フィット関数のパラメータは、任意ですべてのデータセット間で共有できます。パラメータが共有されると、フィット処理はすべてのデータセットに対してそのパラメータと同じ値になるように行われます。パラメータが共有されていないと、フィット処理は各データセットに対してそのパラメータ独自の値になるように行われます。
パラメータを共有してグローバルフィットを行うには
グローバルフィットのフィッティングレポートには、パラメータ、各データセットに対する統計値とANOVA表、すべてのデータセットに対するグローバルな統計値とANOVA表が出力されます。グローバルフィットが実行されると、データセットに対するカイ二乗値が次の式で計算されます。
および
グローバルなANOVA表
df | 平方和 | 二乗平均 | F 値 | Prob > F | |
---|---|---|---|---|---|
モデル |
p-1 |
SSreg = SYY - RSS |
MSreg = SSreg / p - 1 |
MSreg / MSE |
P値 |
誤差 |
– p |
RSS |
MSE = RSS / (n-p) |
||
合計 |
n-1 |
SYY |
上の式で、nはデータポイントの合計数で、pはパラメータの合計数です。パラメータが共有されると、パラメータ数pを減らします。例えば、単純な線形関数y = a + bxで、パラメータを1つ共有して、2つのデータセットのフィットを実行すると、パラメータの数は1つ減って、3つになります。そのため p = 3となります。