グラフ全てに適用する注釈を簡単に作成するために、Originにはマスター項目 機能があります。 プロジェクト内の指定したグラフやレイアウトに、カスタム背景、会社ロゴやラベル、画像などを適用するときに便利です。
このメニュー項目を選択したときにプロジェクトのルートフォルダにいない場合、プロジェクトルートフォルダに切り替えるか尋ねられます。 Note: プロジェクトルートフォルダにマスターページがあると、マスターページと同じ寸法のグラフに、自動でマスター項目が表示されます。(Origin 2018b以降)マスターテンプレートがプロジェクトルートフォルダにない場合、既存のグラフに対しては、マスターテンプレートを作成または更新したとき、グラフウィンドウをアクティブにしてリフレッシュボタンをクリックしてマスター項目を表示する必要があります。 |
テキストツールを使用してプロジェクトやシステム情報を静的テキストオブジェクトとしてマスターテンプレートに追加することもできますが、再利用できるテンプレートを作成することが目的であるため、情報を「ソフトコーディング」したテキストラベルを検討してください。詳細は、以下のトピックを参照してください。 |
マスターテンプレートを設定すると、マスター項目は、デフォルトでOriginワークスペースにあるテンプレートと同じ寸法のすべてのグラフに表示されます。マスター項目はエクスポート、コピー、印刷時のグラフにも適用されます。
ワークスペース内でマスター項目を表示せず、エクスポート、コピー、印刷時にのみマスター項目を表示したい場合、グラフの作図の詳細ダイアログで無効にできます。
編集: ページコピーは通常、Originグラフオブジェクトをクリップボードにコピーします。オブジェクトがMS Word文書に貼り付けられ、グラフオブジェクトをダブルクリックすると、グラフはOriginのOLEインスタンスで開き、編集できます。マスター項目がグラフに存在するとき、編集: ページコピーは、通常のグラフオブジェクトと異なり、画像オブジェクト(EMF)をクリップボードに置きます。
MS Word文書で編集可能なOriginのグラフオブジェクトが必要な場合は、編集: ページコピー操作の前に、作図の詳細のマスター項目を使うのチェックを外してください。あるいは、LabTalkシステム変数@GMC = 1を使用します。システム変数を使ってOriginのデフォルトの動作の設定についての詳細は、システム変数を使ってOriginをカスタマイズを参照してください。
同様に、OriginのPowerPointに送るの機能でも、PowerPointプレゼンテーションにマスター項目のOLE埋め込みをサポートしていません。PowerPointプレゼンテーションのOriginグラフに共通要素を追加するには、以下の方法があります。
マスター項目と埋め込みグラフの同じ制限は、OriginアプリのSend Graphs to WordおよびSend Graphs to PowerPointにも適用されます。マスター項目を含むグラフを埋め込みオブジェクトでなく画像として挿入します。 |
各グラフウィンドウでマスター項目を使うを無効にしなくても、Originセッションまたはプロジェクトで表示を制御することができます。これはワークスペース表示を切り替え、エクスポート、印刷時には影響を与えません(Noteを参照)。
Notes:
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ワークスペースおよびエクスポートまたは印刷ページでマスター項目を選択的に除外するメカニズムがあります。グラフページ上のすべてのオブジェクト(テキスト、描画、ボタンなど)には名前があります。この名前は、オブジェクトのプロパティダイアログのプログラミングタブで確認できます。
ワークスペースまたはページコピーおよびエクスポート時に特定のマスターページオブジェクトを表示したくない場合、オブジェクト名に"NoExport"を付加します(例: "NoExportObjectName")。
win -t plot master Master;
Note: このスクリプトはアクティブフォルダ内のマスターページウィンドウを開きます。アクティブフォルダがルートフォルダでない場合は、グラフウィンドウをそれぞれリフレッシュしてマスター項目を表示する必要があります。