カプランマイヤー推定法

イントロダクション

生存分析は、実験中の死亡などのあるイベントに至るまでの時間を分析するものです。イベントまで期間を生存時間と言います。研究対象に対して、観察期間にイベントが発生した場合、生存時間は完全なデータを示しています。逆に、イベントが特定の対象に発生しない場合、生存時間は打ち切り時間と呼びます。

生存率は、標本の生存時間から生存関数 S(t) を使って求めることができます。生存関数 S(t) は、少なくとも時間 t まで生存する確率で、S(t)=1-F(t) で表すことができ、F(t) は、イベント時間の累積分布関数です。不完全な観測データである打ち切り値がある場合、特殊な方法で S(t) を推定します。カプランマイヤー法または積極限推定法は、徐々に打ち切られる故障時間の標本データからS(t)、の推定値を提供します。

推定された生存関数はステップ関数です。標本サイズが大きくなると、の曲線は実際の曲線S(t)により近くなります。

生存曲線に加え、Originは、上側/下側の信頼限界および四分位推定を計算します。

欠損値の扱い

時間/打切り/グループ範囲に、欠損値がある場合、全てのケースが分析から除外されます。

2015より前のバージョンでは、グループ範囲内の欠損値は、一つのグループとして扱われます。

Kaplan-Meier法の実行

カプランマイヤーの推定量を実行するには

1. メニューから統計：生存分析：Kaplan-Meier法を選択します。これは「kaplanmeier」ダイアログボックスを開きます。
2. そこで「入力」を指定します。これには、「時間範囲」と「打ち切り範囲」とオプションでグループ範囲が含まれます。また、イベントと打ち切り値のサマリーテーブル、生存推定量、四分位推定量やメディアン推定量のテーブルなどの生存テーブルを指定することもできます。グループ変量が存在するとき、log-rank法、Breslow法、Tarone-Ware法などの生存関数の同等性の検定を行うことができます。
3. OKをクリックすると、レポートテーブルのシートが作成され、そこに目的の表が表示されます。

関連する文書: nag_prod_limit_surviv_fn (g12aac).