最終更新日:2020/4/10
行列ウィンドウは複数のシートを持つことができ、各シートは複数の行列オブジェクトを持つことができます。各行列オブジェクトには、画像またはデータを含めることができます。
行列オブジェクトに画像ファイルをインポートすると、Originはデフォルトで行列オブジェクトをイメージモードで表示します。この場合、行列ウィンドウの右上にイメージアイコン が表示されます。
データインポートや値の設定の式、画像をデータに変換したときなど、行列オブジェクトが数値データを含む場合、行列オブジェクトはデータモードで表示され、行列ウィンドウの右上にデータアイコン が表示されます。
行列に画像、データどちらが入力されていても、表示メニューで、ウィンドウの表示をイメージモードにしたり、データモードにしたりできます。
行列オブジェクトは、サムネイル画像、またはスライダーコントロールを使用して、行列内の一連の画像として直接表示できます。詳細は、イメージサムネイルとスライダーを参照してください。 |
データモードは、各セルに、画像の各ピクセルに対応する番号または番号のセットを表示します。したがって、たとえば、RGB画像がインポートされた場合、各セルには70 123 25といった3つの数値が含まれます。グレースケール画像がインポートされた場合、各セルには25186や210などの単一の数値が含まれます。
イメージモードでは、他のアプリケーションでの画像表示と同様の画像が表示されます。
画像行列を使用すると、簡単な画像処理と変換操作を実行できます。これらの操作は、画像メニューから利用できます。ただし、2D FFTなどのほとんどの数値演算は、画像をデータに変換しないと使用できません。イメージ:変換:データに変換... メニューを使って、イメージをデータに変換することができます。
データモードは、各セルの数値を表示します。
イメージモードは、行列内のデータを256レベルのグレースケール画像として表示します。最小データ値には黒、最大データ値には白が割り当てられ、他のすべての値には、線形マッピングを使用して中間の灰色が割り当てられます。データ値は、計算結果の小数など、任意の範囲の数値にすることができ、正の整数に限定されないことに注意してください。
グレースケールマップに使用される最小値と最大値は、システム変数z1およびz2を使用して変更できます。したがって、スクリプトウィンドウを開き、以下のようなコマンドを入力してグレースケールマップを変更できます。
z1=10; z2=35;
z1とz2の値を変更すると、目的のコントラストでデータ行列を表示できます。たとえば、各ピクセルの輝度値が非常に小さい16ビットのグレースケールTIFF画像を行列にインポートすると、デフォルトでは行列が画像タイプであるため、黒/空白として表示される場合があります。しかし、ユーザが画像をデータ型に変換する場合、z1およびz2を必要な値に設定して、使用可能なデータをより詳細に表示できます。
行列がデータまたは8ビットグレースケール画像を含んでおりイメージモード表示がされているとき、別の表示パレットを選ぶことができます。行列:パレットをカラーマップに適用を選択し、ダイアログ内のブラウズボタンからパレットファイルを選択します。
キーワード: 行列, オブジェクト, レイヤ, 表示, ビットマップ, グレースケール, I, D