Originの組み込みPythonのを使い始めると、遅かれ早かれ、numpy、scipyといったPythonパッケージをインストールする必要が出てきます。
パッケージのインストールと管理の方法には、以下で説明する2通りがあります。
NOTE: パッケージをインストールした後は、Originを再起動するのがお勧めです。これにより、パッケージにアクセスできないなどの問題をインストール後に解決できます。
インターネットに接続していない場合や、ファイルシステムにWHLファイルがある場合は、下記のWheelファイルのインストールの項目を参照してください。 |
PythonパッケージというGUIツールを使って、パッケージのインストールと管理が可能です。このツールを開くには、Originメニューから接続:Pythonパッケージ...を選択するか、コードビルダのメニューのツール:Pythonパッケージ...を選択します。
このツールでは、パッケージのインストール、アップグレード、アンインストールが可能です。出力ウィンドウを一時停止のチェックボックスにチェックを付けると、コマンドウィンドウで進行状況をモニターできます。
Pythonパッケージは、pipコマンドを使ったLabTalkスクリプトからインストール、管理することもできます。最も簡単なのは、スクリプトウィンドウ(ウィンドウ:スクリプトウィンドウを選択して開く)からコマンドを実行する方法です。
// pandasパッケージのインストール:
pip install pandas;
NumPy、six、python-dateutil、pytzといった、pandasの全ての依存パッケージが自動でインストールされます。
-chkのオプションを使うと、パッケージがインストールされているかや、アップデート済みかを確認できます。
pip -chk pandas; // インストールの許可を求める。あるいは、すでにインストールされていると報告 pip -chk1 pandas; // インストールされていない場合はメッセージを表示。そうでない場合は何も表示しない
コマンドでは、複数のパッケージ名を指定することもできます。
pip -chk scipy pandas; // これらのパッケージがインストールされていない場合のみダイアログが表示
パッケージはスクリプトを使ってアンインストール可能です。確認ダイアログラは表示されないので注意してください。
pip uninstall pandas; pip uninstall *; // 全パッケージをアンインストール
LabTalkのPythonオブジェクトを使って、インストール済みのパッケージを確認することもできます。
i=Python.chk("pandas cv2(opencv-python)");
このメソッドは以下を返します。
このメソッドは、Pythonスクリプトを利用したアプリを作成する場合にパッケージをチェックするのに役立ちます。詳細については、Pythonを使ったアプリ開発を確認してください。
インターネットに接続していない場合や、ファイルシステムにWHLファイルがある場合は、以下の操作でファイルをインストールできます。
pip install "C:\Path\To\Wheels\anywheel.whl";