LabTalkによるカスタムツールのためのOPX作成

目次

概要

Originでは、独自の LabTalkスクリプトを.opxファイルとしてパックし、他のユーザと共有することができます。さらに、LabTalkスクリプトを呼び出すカスタムボタンを作成し、このボタンを.opxファイルに含めて共有することもできます。

学習する項目

このチュートリアルでは、以下の項目について解説します。

ステップ

OPXファイルをインストール

<Origin Installation Directory>/Samples/LabTalk Script Examples/フォルダにあるOPXファイルMyStatistics.opxをドラッグ&ドロップします。このインストール済みパッケージには、次の4つのファイルが含まれています。

\OriginC\mystatistics.c
\OriginC\mystatistics.h
\X-Functions\Miscellaneous\normalitytest.OXF
\X-Functions\Miscellaneous\onettest.OXF

ファイルのフォルダ構造もパッケージに記憶され、パッケージのインストール時に再作成されます。

カスタムボタンを作成

このセクションでは、LabTalkスクリプトを使用してXファンクション (ユーザ定義) を呼び出す方法と、LabTalkスクリプトファイルを呼び出すカスタムボタンを作成する方法を説明します。

  1. Xファンクションを実行するOGSファイルを作成
    // 正規性の検定
    [Normality]
            normalitytest -d; 
                    
    // 一群のt検定
    [ttest]
            onettest -d;
    
  2. 新しいボタングループ
    Create Button Group.png
  3. 最初のボタンの設定
    Set Button1.png
  4. 2番目のボタンの設定
    Set Button2.png

カスタムツールのOPXファイルを作成

これで、LabTalkスクリプト、X ファンクション、および Origin Cファイルに関連付けられたカスタムツールができたのでOPXファイルを作成して、このカスタム ツールを他のユーザと共有できます。

  1. エクスポートボタンをクリックしてボタングループのエクスポートダイアログを開き、ファイルの追加ボタンをクリックしてユーザファイルフォルダにある以下の4つのファイルを選択します。
\OriginC\mystatistics.c
\OriginC\mystatistics.h
\X-Functions\Miscellaneous\normalitytest.OXF
\X-Functions\Miscellaneous\onettest.OXF

Export ButtonGroup.png

  1. エクスポートボタンをクリックし、MyButton.OPXファイルをユーザファイルフォルダに保存します。
  2. カスタマイズダイアログを閉じます。

 

OPXファイルを編集

OPXファイルにパッケージ化されているOCやXファンクションファイルを更新する場合、 パッケージマネージャで編集することができます。ここでは\X-Functions\Miscellaneous\normalitytest.OXF が更新されたの仮定してOPXファイルの再パック操作をします。

  1. メニューからツール:パッケージマネージャを選択してダイアログを開きます。ダイアログで、メニューからファイル: 開くを選択し、ユーザファイルフォルダにあるMyButton.OPXファイルを開きます。
  2. ファイルの再パックボタンをクリックしてファイルを再度パックします。
  3. パッケージノードで、バージョン2に更新します。
  4. ファイルメニューの保存を選択してダイアログを閉じます。

OPXファイルを共有

OPXファイルは別のユーザと共有できます。

  1. OPXファイルを別のマシンにコピーし、MyButton.opxファイルをOriginにドラッグアンドドロップします。
  2. パッケージが正常にインストールされると、Origin に新しいツールバーが表示されます。
  3. メニューからツール:パッケージマネージャを選択してダイアログを開きます。ダイアログで、ツール: インストール済みパッケージの閲覧...を選択します。.インストールされたパッケージがダイアログに一覧表示されます。名前、バージョン、説明などのパッケージ情報を参照し、必要に応じて選択したパッケージをアンインストールできます。